11月2日(日)に東京競馬場で行われる第150回
天皇賞(秋)に出走する
イスラボニータ(牡3・美浦・栗田博憲厩舎)を管理する栗田博憲調教師の共同記者会見の様子をお届けする。
「先週の追い切りの段階で息を整えているつもりでしたので、今週(10/29)は
ルメール騎手に乗ってもらって、背中の感触、背中の動き、手前を替える部分、追い出してからどのような反応をするかという点を確かめてもらいました。リップサービスもあるかもしれませんけど、
ルメール騎手は、柔らかくて反応の良い馬ですねと褒めてくれました。
歴戦の古馬相手のレースになりますが、こちらは3歳馬になりますので胸を借りるつもりで臨みたいですし、精神的には
リラックスしています。
天皇賞と
菊花賞という選択肢が2つありましたが、距離的に
菊花賞は少し長いということもあり、天皇賞は2000mということでこちらを選ばせて頂きました。先週の
菊花賞を見て、3000mというレースをうまく乗り切る難しさを改めて感じましたね。天皇賞は古馬との対戦になりますので、同世代同士のダービーとは別物だと思っています。ですから、ダービーのリベンジというよりは、現時点でこの馬が古馬と対戦して力的に通用するかを見ていきたいなと思っております。
前走の
セントライト記念(GII・芝2200m)は、休み明けとしては無難なレース、良い勝ち方をしてくれましたので、今後のレースに向けて良い通過点になりました。天皇賞ではどんなレースをするかというより、自分の競馬でどこまで力が通用するかということでしょうね。少しずつ負荷をかけながら、体重も少しずつではありますが増えてきていますし、精神面もだいぶ落ち着きが出てきましたので、それらが良い方向に向いてくれればと思っています。
21年前に
ヤマニンゼファーで
天皇賞(秋)を制した時は、距離に対する新たなる挑戦というのがありましたが、今回の場合は、3歳のこの馬が古馬に対してどのくらい力が通用するかということですので、ゼ
ファーの時とは全然違います。今回の方が精神的には楽に挑戦できます。東京の2000mのスタート地点は独特ですので、いくらか内枠を引いてくれると良いなと思っております。
ここまでの調整はすこぶる順調に来ましたし、どこまで古馬と対戦して力が通用するのか、僕自身もすごく期待しておりますので、ファンの方々と一緒にどんな競馬をしてくれるかを熱い気持ちで見たいと思っております」
(取材・写真:佐々木祥恵)