11月2日(日)に東京競馬場で行われる第150回
天皇賞・秋で
イスラボニータ(牡3・美浦・栗田博憲厩舎)に騎乗する
クリストフ・ルメール騎手が、美浦トレセンで同馬の最終追い切りに騎乗した。
イスラボニータの印象や追い切りに跨った感触について、
ルメール騎手に取材した。
「今日(10/29)はとっても
リラックスしていましたね。非常に乗りやすいですし、自分が何をすべきかをちゃんとわかっている馬です。今朝、横山ジョッキーと
イスラボニータについて話をしたのですが、横山さんは
イスラボニータの動きが
チーターに似ていると言っていました。僕もそう思います。すごく素軽くて、それなのに力強い動きをします。苦労して前に進むのではなく、本当に素軽い走りをします。このようなアクションをする馬には乗った記憶はありませんが、
ディープインパクトに似てるようにも思います。まるで空気の中を動いているような動きで、地面に着いている感じがしません。追い切りでも、最後の200mで少し行くように促して、前の馬を捕まえに行く時の反応が素晴らしかったです。背中もすごく良いですね。
過去のレースもチェックしましたが、道中の動きもスムーズでしたし、脚をためて最後に良い反応をするという印象を受けました。東京の2400mはスタミナがいるコースですから、
イスラボニータが東京で走るには2400mが
マックスだと思います。そういう意味では、2000mの天皇賞では良いパフォーマンスが見せられるでしょうし、そのようなパフォーマンスを見せられるような騎乗をしたいです。
この時期の3歳馬は、夏を越えて成長してきますし、それを考えると古馬と戦うことに対する不安もありません。斤量の面でもこちらにアドバンテージがあります。
イスラボニータは、賢くて能力もすごく高いので、古馬と戦っても劣るところはないと思います。
日本に戻って来られてとても嬉しく思っていますし、応援してくださるファンの方には感謝をしています。
JRAの1次テストに受かりましたので、通年のライセンスを取ることができたら嬉しいですね。
レースの作戦は、当日に栗田先生と相談して決める予定です。枠順も大事ですが、
イスラボニータは東京で良い成績を残していますし、僕も東京競馬場を良く知っていますので、馬の力を信じて乗ろうと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)