ゴール寸前でかわした。「第39回エリザベス女王杯・GI」(芝2200m)は16日、京都11Rに18頭で争われ、3番人気のラキシス(栗東・角居)が2分12秒3のタイムで昨年2着の雪辱を果たした。道中は好位を進む1番人気ヌーヴォレコルトを見ながら追走。先に抜け出されたが、川田の大きなアクションに応えて1完歩ごとに差を詰めて重賞初制覇をGIで飾った。首差及ばなかったヌーヴォレコルトは秋華賞に続いてのGI2着。さらに1馬身1/4差の3着は6番人気のディアデラマドレだった。なお、連覇を狙った2番人気メイショウマンボは3番手追走から失速して12着。秋華賞馬ショウナンパンドラ(4番人気)は6着に終わった。

「久しぶりにいい脚を使って、本当によく頑張ってくれました」。会心の勝利に汗を拭った川田は「内めが止まらない馬場でしたから、最高の枠(1枠1番)だったと思います。返し馬がとてもいい雰囲気だったので、直線は必ずはじけてくれると信じていました」と手応えをつかんでいたことを明かす。

　角居師は「随分、落ち着きが出て、カイバも食べてくれていた。体も柔らかく動かせるようになっていました」と振り返り「まだ、少し線の細いところがあるので、上手に成長させられれば」とこの先を見据えた。

　ジャパンC(30日・東京、芝2400m)にも登録しているが、「次走についてはオーナーと相談した上で」とトレーナー。まだ進化の途中。名将のタクトがどこを指したとしても、その道は最強女王の座へとつながっている。

提供：デイリースポーツ