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ダノンプラチナが2歳王者に、国枝師「うまく乗ってくれた」/朝日杯FS

デイリースポーツ
  • 2014年12月22日(月) 12時00分
 牡馬も蛯名&ディープ産駒が輝いた。今年から阪神に舞台を移した2歳王者決定戦。「第66回朝日杯FS・GI」(芝1600m)は21日、阪神11Rに18頭で争われ、1番人気のダノンプラチナ(美浦・国枝)が1分35秒9のタイムで快勝した。道中は後方を追走。直線で外めに持ち出して、水分を含んだ馬場をものともせずに脚を伸ばした。先週の阪神JF(ショウナンアデラ)に続いて、蛯名騎乗のディープインパクト産駒が勝利。まるで再現を見ているような内容で2歳の頂点に立った。3/4馬身差の2着は馬群をさばいて伸びた14番人気のアルマワイオリ、さらに3/4馬身差の3着には3番人気のクラリティスカイが入った。

 熟練の手綱と言っていいだろう。蛯名はあえてスタート後にポジションを下げた。前日の雨の影響で馬場の内側が荒れ気味に。「ディープ産駒できれいなフットワークをする馬。馬場の悪いところを走らせたくなかった。前半は出して行かず、しまいを伸ばそうと思っていた」とプランを立てていた。狙いはズバリ的中。4角12番手から直線でメンバー最速の上がり3F35秒4の末脚を繰り出し、一気に突き抜けた。

 デビュー時から能力の高さは感じていたが、テンションの高さがネックに。常に折り合い面が鍵となっていたが、この日は違った。「スタッフが操縦しやすいように調整してくれた。おかげでレースでもうまく我慢が利いた」と、殊勲のヒーローは陣営の努力が実を結んだことを強調。1番人気馬が2歳重賞では22連敗中、今秋のGIもスプリンターズS以降9戦全敗と、嫌な記録が続いていただけに「ジンクスみたいにずっと言われていたので、途切れて良かったよ」と安どの表情を浮かべた。

「ジョッキーがすごく冷静で、うまく乗ってくれた」と鞍上を称賛したのは国枝師。「この後はひと息入れる予定。クラシックへ向けて距離を延ばしていくことになるだろう」と来春に目を向けた。

提供:デイリースポーツ

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