最高のスタートを決めた。「第53回
京都金杯・GIII」(芝1600m)は4日、京都11Rに18頭で争われ、昨年の
皐月賞3着馬で5番人気の
ウインフルブルーム(栗東・宮本)が1分32秒8のタイムで重賞初制覇を飾った。先手を取る形から直線で1番人気
グランデッツァ(5着)に並び掛けられたが、池添を背に競り合いを制して先頭でゴールに飛び込んだ。なお、連覇を狙った4番人気の
エキストラエンドはラチ沿いから迫るも首差の2着。さらに半馬身差の3着に7番人気の
マイネルメリエンダが続き、1番人気の
フルーキーは4着だった。
「直線入り口で1回、
グランデッツァに首ぐらい出られているんです。それを差し返した。しぶとかったし、よく頑張ってくれましたよ。内枠を引いたし、前に行くつもりでした。スッと前が取れましたから」。79年生まれの年男・池添はパートナーの勝負根性をたたえた。
スタンドで見守った宮本師も粘り強さに驚きの声を挙げた。「チャレンジC(8着)は気の悪いところを出したのかな。マイペースならしぶとかったね。よう我慢してくれた。春の大目標は
安田記念(6月7日・東京、芝1600m)になるんじゃないか」。積極策から粘り込む
スタイルが出来上がった。
予感はあった。これまで大みそかは早めに寝ていた指揮官。今回は夜半まで起きて年の変わり目を見てから床に就いたという。「勝つ夢を見たんだよ。公言したら消えてしまうと思って、厩舎スタッフにだけ打ち明けていたんだけど」。正夢にして15年を最高の形でスタートさせた。
提供:デイリースポーツ