豪快に突き抜けた。「第55回
京成杯・GIII」(芝2000m)は18日、中山11Rに17頭で争われ、直線で大外に持ち出した3番人気の
ベルーフ(栗東・池江)が2分2秒3のタイムで重賞初勝利を飾った。しっかりと脚を温存して急坂で力強く加速し、横一線の激戦となったゴール前の攻防を制した。
ハービンジャー産駒は
JRA重賞初制覇。なお、鼻差の2着は中団から差を詰めた1番人気の
ブラックバゴ、さらに首差の3着が6番人気の
クルーガーだった。
皐月賞と同じ舞台で
ベルーフが初タイトルをもぎ取った。大外枠の不利も素質馬には関係ない。4角の入り口で進路が狭くなって、いったん控えるシーンもあったが、すぐに立て直して大外からエンジン全開。メンバー最速タイの上がり3F34秒8で、先に抜け出したラ
イバルをまとめて差し切った。
「ゴールの瞬間まで(勝ったか)分からなかった」と川田は振り返る。デビューから2000mにこだわって4戦3勝、2着1回。「楽な展開ではなかったけど、きょうはだいぶ真面目に走ってくれた。少しずつ大人になりながら成長してくれれば。これだけいい勝ち方をしてくれたら夢が広がります」と将来性を評価した。
母レクレドールの全兄は名種牡馬
ステイゴールドで、いずれも池江師の父・池江泰郎元調教師が管理した。師は「気性の成長が課題だったけど、スタッフが考えながらやってくれた。ジョッキーもうまくさばいてくれたね」と労をねぎらう。次走は未定で、今後は滋賀県のノーザン
ファームしがらきに放牧へ。心身両面の成長を促し、春の大舞台へ向かう。
提供:デイリースポーツ