「第29回根岸S・GIII」(ダート1400m)は1日、東京11Rに16頭で争われ、1番人気の
エアハリファ(栗東・角居)が快勝。道中は後方を追走し、手応え良く直線に向くと、狭い間を割って鋭伸。最後は後続に1馬身差をつけ、フェブラリーS(22日・東京、ダート1600m)の優先出走権を手に入れた。勝ちタイムは1分23秒4。しんがりから追い込んだ2番人気
ワイドバッハが2着を確保。さらに頭差の3着には15番人気の伏兵
アドマイヤロイヤルが入った。初のダート戦で注目された
皐月賞馬の3番人気
ロゴタイプは、直線で失速して8着に敗れた。
三浦にとってはリベンジの一戦だった。同じく1番人気の支持を受けた
武蔵野Sでは、ゴール前で
ワイドバッハに差されて2着。「今回は落とせない一戦。ホッとしています」という柔らかな言葉とは裏腹に、逆襲へのプランを描いていた。「前走は最後で甘くなりましたから。そこを考えて乗った」。同じ轍(てつ)を踏むことなく、ラ
イバルの反撃を封じた。
見る側は冷や冷やだったのだろう。「大胆な騎乗だったね。“いいスタートだったのに何で下げるの?”ってね」と角居師は目を丸くする。結果的に好騎乗とたたえられていい内容に、コンビ継続を明言。「あれだけ脚をためて行ければ」と、1F延びる本番でのさらなるパフォーマンス向上に期待を寄せた。
放牧を上手に挟みながら成長を促しようやくつかんだタイトル。「毎回(乗るたびに)楽しみなくらい成長する馬なんです」と三浦は言う。自身にとって初の中央GI制覇を狙う若武者と、充実一途の6歳馬。砂の頂上決戦に新たな役者が加わった。
提供:デイリースポーツ