東京新聞杯(GIII・芝1600m)には、およそ1年8か月振りの出走となる2013年の
NHKマイルC優勝の
マイネルホウオウと、2走前のオーロCで4着と復活の兆しが見えた2011年の
朝日杯FS優勝の
アルフレードの2頭のGIホースが出走する。追い切り後に、各関係者に話を聞いた。
マイネルホウオウ(牡5・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「左前浅屈腱炎のため時間がかかってしまいましたが、何とか復帰することが出来てホッとしています。休養していたビッグレッド
ファームで、脚元の状態を見ながら慎重に調整を進めてきてくれたおかげです。年末に帰厩する予定もありましたが、調整過程でトモに疲れが出たので、その疲れを取って年明けに入厩しました。脚元のことを考えて、中間は坂路中心に調整をしてきました。
体重は先週とほぼ横ばいで、今週は526キロでした。今の気候と坂路中心の攻め馬なので、現状ではこのくらいの馬体重で仕方ないのかなと思います。元々攻め馬で動きますし、能力が高いので今日くらいの時計が出て当然ですが、以前はその週の1番時計を出す馬でしたし、タイムを見ると最後はスピードが落ちていましたので、もう少し動けても良かったかなと思います。でも、休養期間を考えれば、これだけやれれば十分だと思いますし、このひと追いでまた変わってきてくれればと思います。
まずは無事に走ってくれることが一番ですが、G1勝ちの舞台なので期待はしています」
追い切りに騎乗した
柴田大知騎手。(レースで騎乗するのは
松岡正海騎手)
「ハロー明けの馬場の良いところで、前の馬を目標にして、5ハロンくらいから長めにいきました。坂路でしか乗れないので、追い切りでしっかりと負荷をかけました。さすがに動きはすごく良いですね。この後も無事に行けば、まだまだやれると思います」
アルフレード(牡6・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師。
「前走の
ニューイヤーS(9着)は体調が良くて期待していたのですが、スタートで後手を踏んでしまいました。ゲートは練習では大丈夫なのですが、実戦に行くとゲートでうるさくなりますね。今回は多少の出遅れは覚悟していますが、離れずついていければと思います。東京のマイルは条件的には悪くはないと思います。2走前に見せたような脚は使えますし、体調も前回と同じくらい良いので挽回したいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)