――前哨戦の
東海S、強かったですね。
村山「直線向いてゴールするまでは気が抜けませんでした。斤量背負っていたわりに2着に着差をつけることができてよかった。自分のかたちに持ち込めたときは強いな、という印象を持ちました」
――ということは、自分のかたちに持ち込めないと不安もありますか?
村山「はい。もちろんそうです」
――鍵はスタートでしょうか?
村山「そうですね」
――レース後の状態は?
村山「すごい疲れもなく、順調に回復しています」
――1週前の追い切り、ビッシリやっていますね?
村山「はい。先週は思ったより時計が速くなってしまいました。先週末、日曜日に58秒くらいでやろうと思っていたら、 55.6と(時計が)速くなってしまった。今朝は
武豊騎手に乗ってもらう予定でしたが、あえてスタッフでやりました」
――今朝はいかがでしたか?
村山「時計が遅くなってしまったんですが、馬場が悪くなったのも計算しオーバーワークにならずちょうどよかったのかもしれません」
――トータルでみて、調教はうまくいきましたか?
村山「そうですね。今日はもうちょっと時計速く攻めてもよかったかな、という印象はあるんですが。おおかたうまくいっていると思います」
――昨年は最低人気で優勝しましたが、今回はおそらく1番人気では?
村山「昨年は同じ日に
小倉大賞典で
ラブイズブーシェを使っていました。同じオーナーの馬ですが、そちらが負けて東京競馬場でガッカリしているときに
リッキーが思わぬ走りをみせて勝ってくれたのでビックリしました」
――昨年とは状況が一変しましたね。
村山「はい。今年は本当に飛躍というか、昨年とは全然立場が違うな、と感じています」
――今年で32回目の
フェブラリーS、過去連覇した馬は1頭もいません。
村山「(
JRAの)ダートのGIは少ないですし、連覇するのはなかなか難しい。でも、過去に
ジャパンカップダート(現・
チャンピオンズC)を連覇した馬もいるので(
フェブラリーSも)連覇できないとは考えていません」
――自身も
テスタマッタで連覇に挑みましたね?
村山「
テスタマッタ自身はすごく気性の激しい馬でどうしても道中ひっかかって折り合いを欠いてしまいます。うまくコントロールできれば爆発したんですが、なかなかうまくいかなかったですね」
――今回はそのあたり、いかがでしょう?
村山「
チャンピオンズCで負けましたが、ジョッキーとの最終的な打ち合わせで外をまわるようにと言っていなかった。
フェブラリーSで勝つ前も揉まれる競馬で負けていました。意識して外をまわるような競馬ができればいいな、と思っています」
――ここ最近、意識されているのは?
村山「年があけて5歳になって、カイバの量も増やしました。調教も負荷をかけています。昨年暮れに
ホッコータルマエに負けて、何が足りないのかを考えたところ、もっと
パワーアップしないとGIの
トップレベルには通用しないな、と感じました。今回、オーナーと相談してかなり意識して馬体重を増やしました。1月22日が548キロ、28日が542キロ、2月3日が544キロ、11日が550キロです。意識的にトモに肉をつけてやっていこうよ、と話しています。東京競馬場への輸送を考えて、540キロくらいで競馬ができればと考えています」
――最後にひとこと。
村山「強い
コパノリッキーを皆さんに見せられたら、と思っています。応援よろしくお願いします」
(取材・写真:花岡貴子)