11日水曜日、
船橋競馬場(晴 不良)では第60回
ダイオライト記念(JpnII ダート2400m)が行われ、2番人気
クリソライト(
JRA)が2番手から早めに先頭に立って押し切り完勝。重賞3勝目をマークした。
前走で大井の
金盃を逃げ切った
アウトジェネラル(大井)が逃げ、
クリソライトは2番手に控える。3番手に地元船橋
サミットストーン、並んで
アスカノロマン(
JRA)。直後に
トウシンイーグル(
JRA)、
ドラゴンエアル(川崎)、
インサイドザパーク(船橋)と続いて1周目スタンド前を通過。2周目の向正面で
クリソライトが早めに交わして先頭に立ち、
アスカノロマンが追う形に。その後ろから
トウシンイーグルが追撃。しかし直線を向いても差は詰まらず、
クリソライトが悠々と押し切った。
勝ちタイム2分33秒6、勝利騎手は
JRA・
武豊。
ゴール寸前で5番人気
トウシンイーグルが2着に浮上。鞍上
アンドレアシュ・シュタルケ騎手はこれが日本の
地方競馬初騎乗だった。3番人気
アスカノロマンが3着。1番人気
サミットストーンは勝負どころで遅れ、7着に終わった。
クリソライトは
父ゴールドアリュール、
母クリソプレーズ(母の
父エルコンドルパサー)、牡5歳鹿毛馬。
JRA栗東・
音無秀孝厩舎の管理馬。通算成績は21戦6勝、重賞は13年
ジャパンダートダービー、去年の
日本テレビ盃に続く3勝目となった。
<レース後のコメント>
1着
クリソライト 武豊騎手「乗る前は、勝つときは強い半面、脆さもあると思っていました。今日は先手が取れれば取ろうと考えていましたが、あまり速くなかったので外の2番手になりました。行きたがっていましたが、スタミナがあるのか最後までバテませんでした。早め先頭で押し切るという自分の形になれば強いですね。自分自身、今年最初の交流重賞を勝てて、いい遠征ができました」
音無秀孝調教師
「騎手には、特に指示は出さず、揉まれないようにとだけ話していました。今日はうまくいきました。
日本テレビ盃同様、この形が理想ですね。長い距離で緩いペースになり、見た目に掛かっていたように見えても、この形が向いているように思います。今後に関してはオーナーサイドと相談しますが、
かしわ記念には出走したいですね」
2着
トウシンイーグル A.シュタルケ騎手
「コーナーごとに位置を上げていきたかったのですが、コーナーごとに内に張ってしまい、減速しなければならず、苦労しました。直線はしっかりと伸びていただけに残念でした」
3着
アスカノロマン 太宰啓介騎手「理想的な位置でレースができました。4コーナーで
クリソライトをつかまえるだけだと思っていましたが、そこから思ったほど伸びてくれませんでした。自信があっただけに残念です」
7着
サミットストーン 石崎駿騎手「今日に関してはこの馬のパフォーマンスが見せられませんでした。道中は勝った馬の後ろをキープできましたが、左回りで見せるモタれる面が今日は特に出ていました」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI