再上昇のきっかけを得た素質馬が、タイトル奪取に燃えている。2歳秋〜3歳夏には重賞で2着1回、3着2回。
クラリティシチーは世代のトップ級と差のない競馬を演じてきた。3歳秋は不振に陥ったが、3か月半ぶりの実戦となった
東風Sを快勝。余勢を駆って重賞獲りを目指す。
前走では意図的に控えて後方から展開。じっくりと脚をため、メンバー最速の上がり3F33秒7と抜群の切れで鮮やかに差し切った。「後ろから行って正解だね。これまではスタートを決めて、前々で運んで押し切れるんじゃないかというレースもあったけど、結局駄目だった。この形が合う」と上原師。型が決まり、今は迷いなくレースへ向かえる状態だ。
久々を叩いて出来もきっちり良化。「寒い時季は硬さがある。暖かくなってそこが解消してきた」と気温の上昇に伴い、グングンと上昇カーブを描いている。「今回も自分の競馬に徹するだけ。前走のように運べればと思っている。能力はここでも引けを取らない」。届くようで届かなかったタイトルを、今度こそつかみ取る。
提供:デイリースポーツ