阪神JF2着、
チューリップ賞3着の
レッツゴードンキは
桜花賞に向けて順調な仕上がりを見せている。
今週の追い切りは岩田騎手を背にリアン(3歳未勝利)との併せ馬。追い出してからはリアンを2馬身半引き離し、時計も上がり12秒0としっかり動いた。管理する
梅田智之調教師は愛馬の状態のよさに目を細める。
「
チューリップ賞のときより格段に状態はよくなっています。追ってからの反応、上がってきてからの息づかい…。いいですね。ケロッとしていたし、折り合いもついていた。ここまで問題ない。予定どおり、順調です。来週はサッと軽めの調整で本番にそなえる予定です」
レッツゴードンキの母・
マルトク(父・
マーベラスサンデー)は梅田師の父である梅田康雄元調教師の管理馬だった。
「母の
マルトクはダートの短距離で1600万下までいった馬。
マルトクの妹にあたる
クィーンマルトク(父・
マイネルラヴ)も管理馬だった。父ともこの血統について話しているが、
レッツゴードンキと同様に追い出したら頭が上る傾向がある。それはこの血統のクセのようなものだと思う。」
追い出したところで頭が上る。しかし、それを無理に矯正しようとはしない。
「ある程度、大人になった段階で自然とそうなったものを無理にかえるつもりはないです。馬はこうあるべきだ、という考えに当てはめ過ぎることはしたくないですからね。逆にいじるとおかしくなると思います」
梅田師は厩舎生まれの厩舎育ち。子供時代から
桜花賞は憧れのGIレースだった。
「自分が小学生のころ、フェブラリーSや
高松宮記念などはなかったから一年で一番最初のGIが
桜花賞でした。
桜花賞は華があるレースですからね。獲りたいです。なんとか勝てるように頑張ります。運が向いてくれるといいですね」(取材・文:花岡貴子)