過去10年で6勝を挙げている
チューリップ賞組。昨年は、同レース1着の
ハープスターが連勝を飾った。また、グンと着順を上げて戴冠へと結び付けるケースも少なくない。2年前の
アユサンは同3着から、12年の
ジェンティルドンナは同4着からのリベンジに成功している。さらに今年は、
チューリップ賞が道悪だったことに注目したい。雨に泣いて結果を残せなかった組が、本番でジャンプアップを果たす。そんなケースを想定しておくべきかもしれない。
2連勝して
チューリップ賞に臨み、6着に敗れた
コンテッサトゥーレは、道悪に苦しんだ1頭。「前回は手前を変えるたびに
バランスを崩していましたからね。伸びそうで伸びなかったのは、そのためだと思います」。悪化した馬場にうまく対応できずに脚を滑らせていた、と安田師は振り返る。
上がり33秒7で突き抜けた
紅梅Sの走りが示す通り、瞬発力に秀でたタイプ。前走に関しては、長所を封じられたのが全てと言っていい。「この中間も変わりなく順調に来ています。
紅梅Sは強い競馬でしたからね。今は良馬場であることを祈るだけです」
送り出す指揮官は、期待を込めてこう結んだ。ペアを組むのは、先週の
大阪杯を
ラキシスで制して存在感を示したルメール。初の
桜花賞挑戦に「この前は馬場が悪くて走りづらそうでしたね。でも、最後はいい脚を使ってくれるので」と胸を躍らせる。
08年に
皐月賞ウイナーとなった兄
キャプテントゥーレは弥生賞4着からの戴冠だった。逆転の遺伝子がまた騒ぎ出すかもしれない。
提供:デイリースポーツ