第75回
皐月賞に出走する
ダノンプラチナ(牡3・美浦・
国枝栄)を管理する
国枝栄調教師と
蛯名正義騎手の記者会見が、4月15日(水)に、美浦トレーニングセンターで行われた。
国枝栄調教師。
「先週まで坂路でやっていたのですが、今日はウッドチップコースで騎手が乗って追い切りました。馬場が少し重いので当然時計も少しかかったと思っていたのですけど、予定通りの調教ができました。前走(
スプリングS・3着)は、コース替わりや距離などは何の不安もなかったですし、競馬そのものは満点だったと思っています。
(今回へ向けての課題は?)前回終いの伸びがもうひとつだったので、それが休み明けのせいなのかどうかですけど、1回使われて動きも良くなっていますし、今回1ハロン延びても大丈夫ではないかと思います。
(昨年9月のデビュー時と比べて?)だいぶ体に実も入ってきましたし、気持ちの面もしっかりしてきた感じがします。
(2歳チャンピオンとして大舞台を迎えることについて)期待に応えられるような感じでは来ているとは思いますが、相手もあることですし、他の馬もどんどん良くなっているでしょうから、そのあたりとどう競馬ができるかですね。
(牡馬クラシックへの思いは?)今まで縁がなかったですが、チャンスが来ていると思いますので頑張っていきたいです。不利のないスムーズな競馬ができればと思います。
(枠順は?)2000mですからね、コーナーまで距離がありますし、馬場状況にはよると思いますが、あまり馬場が悪くならなければ、真ん中あたりがちょうど良いかなと思います。
いよいよクラシックの第一冠目なので、昨年のチャンピオンとして恥ずかしくない競馬をしたいと思います」
蛯名正義騎手
「(デビュー時からこれまでの成長について)体のゆるさはだいぶとれてきました。気持ち的にはまだ舞い上がるところがありますので、そのあたりを厩舎でも気をつけながらやってくれたと思います。
(この馬の長所は?)
ディープインパクトの産駒らしいフットワークで、しなやかな動きをするところです。
(前走のレース振り、及び評価は?)初めての1800mで中山も初コースでしたが、上手に競馬をして手応えも良く回ってきました。結果的には残念でしたけど、この先に
皐月賞もありますし、その後にダービーもありますからね。3走する中で1つ1つ課題をクリアしていって、なおかつ結果が出れば良いなと思っていましたが、課題の1つだった距離も上手に走っていたのではないかと思います。
休み明けを1回使ったことによって、動きも前走よりは上向きました。ただ今回もまた1ハロン延びますし、次のこともありますから、うまいこと課題をクリアしながら良い形で次に進められるような競馬をしたいですね。
(
皐月賞というレースのイメージは?)中山で行われるだけあってやはり難しいですし、枠順なり展開なりいろいろなことに影響されやすいコースなので、運も必要でしょう。次のダービーのこともありますので、やはり結果を出しつつ次にも向かいたいというのがどの陣営にもあると思いますが、とにかく1つ1つ目の前の課題をクリアしていってほしいというのが、本当の気持ちです。
(意識している課題は?)
皐月賞は本馬場入場で花道を通りますから、そのあたりで
テンションが上がらないかですね。この馬がいかに落ち着いて冷静に走れるかというのが1番大事なところではないかと思っています。今回、うまく馬場入場ができれば良いなと思っているんですけどね。ここまで順調に来ているので、良い形でレースを迎えて、良い形で次に向かえるような競馬ができればと考えています。
去年はチャンピオンになることができましたが、今年は
チャレンジャーとして何とか良い競馬ができるように頑張りますので、応援して頂ければと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)