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NF吉田勝己代表はドゥラメンテの凱旋門賞登録を明言/皐月賞

デイリースポーツ
  • 2015年04月20日(月) 18時00分
 超良血馬が豪快に突き抜けた。「第75回皐月賞・GI」(芝2000m)は19日、中山11Rに15頭で争われ、3番人気のドゥラメンテ(美浦・堀)が直線で外から強襲。先に抜け出した2番人気のリアルスティール(2着)を並ぶ間もなくかわし、1馬身半差をつけてゴール。圧巻の末脚で牡馬クラシックの1冠目を手にした。勝ちタイムは1分58秒2。さらに2馬身半差の3着には先行した4番人気のキタサンブラックが入った。なお、1番人気のサトノクラウンは6着に敗れた。

 終わってみれば完勝。だが、ヒヤリとするシーンもあった。道中は後方13番手を追走。3角手前から馬群を縫うように徐々に進出したが、4角で“事件”は起こった。コントロールが利かなくなり、外へ大きく約5頭分の斜行。M.デムーロは「4角では困ってしまった。初の右回りに加えて、ファンの大きな声援を怖がったみたい」と状況を説明する。

 そんなアクシデントがあったにも関わらず、メンバー断トツとなる上がり3F33秒9をマークして完勝。「非常に難しい馬でネオユニヴァースに似ている。ネオは皐月賞を頭差で勝ったが、この馬はもっと離した」と、無限の可能性を秘めていることを強調した。

 12年10月15日に脾臓(ひぞう)破裂による出血が原因で死亡した母アドマイヤグルーヴの忘れ形見。曽祖母ダイナカール、祖母エアグルーヴ、母に続く4代連続のGI(グレード制導入前のGI級を含む)制覇の偉業を達成したキングカメハメハ産駒の今後はダービー(5月31日・東京、芝2400m)で春2冠を目指すが、世界制覇の夢も広がる。生産者のノーザンファーム・吉田勝己代表は、凱旋門賞(10月4日・ロンシャン、芝2400m)への登録を明言。「この馬はどこに行っても大丈夫な強い馬」とM.デムーロも、その強さに太鼓判を押した。規格外の決め手を武器に、ダービー制覇、そして日本競馬界の悲願達成へ向けて突き進んでいく。

提供:デイリースポーツ

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