ディアマイダーリンが万全の仕上がりだ。時計のかかる美浦坂路を、僚馬
ハッピーベリンダ(4歳500万下)とともに真一文字に駆け上がってきた。3歳牝馬らしからぬ力強いフットワークは4F56秒9-42秒1-14秒0の数字以上の迫力がある。
「2週続けてウッドチップで長めから追っているので、きょうは気合を乗せるために坂路で併せ馬を行った。予定通りの調教ができたし、仕上がりは申し分ない。いい状態でレースを迎えられそうだ」と菊沢師は笑顔を見せた。
前走のフラワーC(3着)はスタートの出遅れが響いた。道中、馬群の外めを追走する形となり、ゴール前での伸び脚が鈍ってしまった。だが、レース後はすぐに息が入っていたというから恐れ入る。菊沢師が大きな期待をかけるのも当然だ。
「この馬の心肺機能の高さは目立つ。デビュー前からそうだったからすごいよ。馬体が増えているのも成長分。これからもっと強くなってくる」。
東京コースは昨年10月の未勝利戦、11月の
赤松賞と2戦2勝。右手前で走るのが得意なタイプで、直線での伸び脚がひと味違うのだ。1冠目の
桜花賞には間に合わなかったが、2冠目の
オークス(5月24日・東京、芝2400m)は譲れない。3着以内なんて言わない。スカッと勝って本番へ弾みをつける。
提供:デイリースポーツ