26日、香港・シャティン競馬場で行われたオーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベス2世C(3歳上・GI・芝2000m・12頭・1着賞金1140万香港ドル)に出走した
ステファノスは熾烈な2着争いを制して2着となった。優勝は直線でいち早く抜け出した香港の
ブレイジングスピード。1番人気の
クライテリオンは3着だった。(取材・写真:花岡貴子)
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福永祐一騎手の話
「馬のコンディションはよかったし、ゲートの中も大人しかったです。ゲートはもともとそんなに速いほうではないので、ある程度出していかなければとは思っていました。案の定、ゲートはあまり速くありませんでしたが、枠が内側だったのでコーナーワークを意識してある程度いいポジションをとれたのがよかったと思います。直線では外に出したかったんですが、勝ち馬も外側にいたし、前の馬も停滞していたので、スペースがあかなくてその分届かなかったです。少し悔やまれるところもありますが、それも競馬。4コーナーまではいいかたちで走ってくれました。この香港のちょっと重めの芝はあっていますね。初めての海外遠征、しかも1頭きりの遠征で調整が難しいところもあったと思います。でも、馬はよく耐えて、一生懸命頑張ってくれました。また香港でチャレンジしたいという内容でした」
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藤原英昭調教師の話
「枠順が決まった時点で、
クライテリオンを前に置いて
ミリタリーアタックを見ながらといった理想のレースを思い描いていました。それに沿ったレースができましたね。福永騎手とも、最後の直線までいかにスピードを落とさず4コーナーをまわってこれるかが勝負、と話していました。これだけのメンバー、(直線では馬ごみを)こじあけるつもりでと話していたが、思い通りにいきませんでした。でも、それ以外は
パーフェクトな騎乗でしたね。内側の馬場は重いから、どこまでやれるかと思っていたが、馬が力をつけているようでよく走ってくれました。最後の接戦で2着が獲れたのは高く評価したいです。もっと軽い馬場ならもっと切れる脚が生かせたとは思いますが、まだ4歳。このメンバー、この馬場でよく走りました。夢は広がりますね。それにしても、(香港のGIレースを)勝てへんなぁ(苦笑)。高い壁ですね。いつも招いてくれる香港ジョッキークラブに感謝します」