日本ダービーの実況を16年間担当した長岡一也が競馬と人生観を語る
長岡一也
競馬には様々なサークルがある。放送、新聞の担当者が集まる記者クラブは、各種サークルの中でも1番目につく存在だが、調教師会、騎手クラブなども一種のサークルではある。しかし、これらはい...
先日都内のホテルで、恒例のJRA賞授賞式があった。昨年は、2頭に特別賞が授与されたのが目を引いた。部門別では選出されず、かと言って、無冠のままでは勿体無いという馬に選考委員会が提議...
この春のクラシック戦線をめざす今年の3歳世代。まだ、頭角をあらわすものはいない、これからだ。ここまでのステークスウイナーは、ことごとく名を異にしてきた。年が明けてシンザン記念、京成...
新しい年の3歳戦線、その本格的幕開けを告げるシンザン記念が終わり、これに続く京成杯と、確実に春を目指す動きを感じる。まだまだと思っているうちに、クラシック前哨戦の声が耳に入ってくる...
新しい年の競馬がスタートした。「JRAプレミアム」に「JRAプラス10」、年初から話題になるのは当然としても、的中しないことには話にならないので、そう浮き足立ってもいられない。地道...
間もなく新しい年を迎え、様々な思いが交錯する。中でも、有馬記念の結末、あれは、一年の競馬を具現したもので、結局のところ、王道を突っ走ったものが見当たらない一年だった。64年ぶりに牝...
今年のひと文字漢字が「偽」、世の中、呆れることばかりだった。ひとつひとつ論じるのが馬鹿馬鹿しいくらい、せめて自分の身は自分で守る精神でないとと、巻き込まれぬようにしているのだが。こ...
歳月人を待たず、ただ漫然と月日を送っているくせに月日の流れるのが早いと、年末になるといつも言っている。特に、競馬のサイクルの中にいるとその感じが一層強い。中でも、重賞レースの競走名...
今年も残りわずか。「ただ今日今時(こんにちこんじ)を修(しゅう)すべきなり」と迫ってくる。明日があるからという思い、追いつめられて薄らぎ、切なる気持ちが強くなっていく。師走とはそう...
あっという間に、もう師走。1年の締めくくりの最後の開催になった。ジャパンCウィークの東京のスタンド、表彰式のとき叫んでいたあのファンは、一体どんな思いで年の瀬を迎えようとしているの...
温故知新、今をより深くつかむには、その事柄のそもそもを知ることもたまにはいい。四半世紀を超えたジャパンCの、その創成期の頃の思い出をひもとくと、当時の日本の競馬事情が見えてくる。国...
競馬は淘汰の繰り返しという見方ができ、それを世代交代という言葉で言い表わすことがある。エリザベス女王杯の前日、福島記念をアルコセニョーラが勝ち、強い3歳牝馬をアピールしたが、翌日ダ...
しなやかという言葉の意味には、あらあらしくなく上品なさまが含まれている。かくある人間の中に、以前から、騎手武豊を入れていた。今年21年目、前人未踏の3000勝という大記録を達成した...
メイショウサムソンが勝って、凱旋門賞遠征とり止めのうっぷんを晴らし、来年への期待を抱かせたのはなによりだった。先週アメリカでは、世界最大の競馬イベント、ブリーダーズCがあり、ひと足...
ダービー馬が出ていなければ、その2着馬が勝つ。ましてその馬にダービー騎手が騎乗しているのだから、菊花賞優勝の最短距離にあって不思議はない。競馬がそんな単純なものではないと知っていて...
何が強いかを考えるのも競馬検討だが、それぞれが持っている勝ちパターンが果たして通用するかどうか、それを考えるのも大きい。どの有力馬にも、強い勝ち方をしたときのイメージがある。そして...
今週も、強い3歳牝馬の登場だ。春、世間をあっと言わせた強豪たちが揃って元気に秋を迎えている。巷間うわさされるウオッカとダイワスカーレットの3度目の対決が全てなのか。初対戦のチューリ...
秋のGIシリーズ開幕戦スプリンターズSをアストンマーチャンが勝ち、スプリント戦は牝馬が強いと言うべきか、今年の3歳牝馬のレベルは高いので別格と解釈すべきか、自問したくなった。スプリ...
競馬をこう考えると、また楽しい。短期の展望と長期の展望をするのだ。前哨戦からトライアル、そしてタイトルのかかるGI戦という流れは、短期の展望だ。一方、その馬のデビューから現役馬とし...
秋のGIタイトルを目指す戦いが、今年も始まっている。すでに春の実績があって、言わば追われる立場にあるもの。一戦一戦をステップアップの場として戦い、次に進む正念場としているもの。いつ...
861〜880/1,190件