日本ダービーの実況を16年間担当した長岡一也が競馬と人生観を語る
長岡一也
限定的ではあるが、馬の入退厩が開始された。完全な正常化へ向かって大きく踏み出せたということだ。案ずればきりがないが、このまま一直線、なんの杞憂もなく進むことを願いたい。秋のビッグレ...
不本意、この言葉を噛み締めているものは多い。凱旋門賞を目指していたメイショウサムソンは、その最たるものだろう。ウオッカともども、実に残念でならない。馬インフルエンザが発生して、予定...
馬のインフルエンザで競馬が中止され、この事態がいつ沈静化するのか、その成り行きが注目されている。36年前に発生したときは、馬事公苑、福島、東京、中山、新潟に伝染、地方競馬の南関東4...
時折、中央の舞台にやってきて、印象深い騎乗で見るものを魅了する地方騎手。多くがそのファイティングスピリットに喝采を送っている。誰しもが、納得するプレイを騎手に望んでいるが、それは、...
様々な戦いが繰り広げられている。夏の重賞は、特に、実績馬対上がり馬という構図で捉える習慣があるが、そこにはいつも、穴馬の可能性を強く求める思いが潜んでいる。カンパニーが関屋記念を勝...
競馬を検討する上での様々な要素の中で、馬場コンディションをどう読み取るか、これがなかなか厄介だ。毎週通っている新潟も、内コースを走る先行馬の前残りか、外からの追い込みが決まるのかと...
先日、北京に行って来た。現在理事長を務める日中放送人懇話会の設立30周年にあたり、交流を続けてきた中国国際広播電台(北京放送)日本語部を訪問するためだ。先方のスタッフは、制作部員も...
今年、サマーシリーズに登場したジョッキーズシリーズ、これがなかなか面白い。競馬は、当然、レースそのものの中にある面白さこそ第一だが、それは馬券に直結している。だが、どれだけ馬券を離...
直前の斤量の増量、そういうことがあるのかと認識を新たにさせられた「キャッシュコールマイル」だった。当初、119ポンドだったコイウタが、レース当日になって123ポンドに。「ヴィクトリ...
各地で始まった新馬戦、確実に競馬は動いていく。それとともに語られる新しい種牡馬たちのこと。どれだけ血統に精通しているかで、競馬を語る幅が広がるのだが、そればかりに頼っていると現実を...
史上最多の18頭で行われた宝塚記念から感じ取ったもの、それは日本と海外とを繋ぐ競馬が現実化しているという事実だった。3月のドバイデューティフリーを制していたアドマイヤムーンには、英...
今年も新馬戦がスタートした。確実に、競馬は新しいサイクルに入っていく。今は、どの馬にも生涯にたった一度しか新馬勝ちのチャンスは与えられない。どの陣営も、納得のいく状況でないと出走に...
あっという間にやってきた夏のローカル開催。昨年からの2つのサマーシリーズにジョッキーズシリーズが加わり、どう話題が膨らんでいくか、新しい試みには拍手を送りたい。スプリントシリーズも...
日本のエース、そう呼ぶにふさわしいダイワメジャーの優勝だった。異口同音に、さらに進化したのではないか。その強さは圧巻だった。東京競馬場は、真の底力が発揮されるコース、ここで勝ってこ...
偶然を予知することは困難だ。しかし競馬には、ときたまそんなことがある。今年のダービーには、ダービー馬を父に持つものが5頭出走していた。この中で、圧倒的人気を背負ったフサイチホウオー...
競馬の祭典ダービー、全てのホースマンがその勝者の立場にあることを望んでいる。かつて、ハイセイコーブームの中、タケホープで栄冠に輝いた騎手の嶋田功は、リーディングジョッキーになるより...
厳しいのは、騎手の世界も同じ。こうした中での5年目、のGI制覇は新しさを感じた。インタビューを終え表彰式に向かう地下馬道、馬上で彼がしきりに右足の太股を叩いていた。ゴールをめざす最...
“皆さんを驚かせてしまいました”とピンクカメオの金子真人オーナーはニッコリ。表彰式に向かう地下道を歩きながら、こう語っていた。ディープインパクトが引退してしばらくはと周囲は見ていた...
それは、青葉賞から始まっていた。タニノギムレット産駒ヒラボクロイヤルは、器用さはないが確実に脚を伸ばすタイプだから大敗は少ない。東京の2400mならこの馬の可能性が一番発揮されてい...
グランドオープンした東京競馬場。フジビュースタンドの全長380mの大きさには圧倒されるが、いざ中に踏み込むと、これまでとは勝手が違い、右往左往する顔馴染みに遭遇する。常連は、いつも...
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