JRAジョッキー福永祐一が競馬観や騎乗論、人生観を自身の言葉で語る自伝的コラム
福永祐一
騎手引退も覚悟した一戦2013年──この年は、良くも悪くも忘れられない年だ。前年の夏にアメリカに行ったことで技術面の引き出しが増えたのは確かだが、帰国後はその自信が過信となり、精神...
本当の勝負は来年から早いもので、2015年も折り返し地点。現時点(6月21日終了時点)での成績は、67勝2着71回(412回騎乗)、勝率16.3%、連対率33.5%。年初には、年間...
着差が着差だけに…今週は、上半期を締めくくる宝塚記念。が、エピファネイアに続き、いったん出走を表明したヴァンセンヌも回避。乗り馬がいない状況になった。この春、騎乗馬がいなかったGI...
「これは大変なことになったな…」上半期を締めくくる宝塚記念で久しぶりに騎乗する予定だったエピファネイアだが、6月10日の追い切り後、左前脚に繋靭帯炎を発症していることがわかり、再度...
戦い方は2つに一つだった2番人気の支持を受け、自分としても大きな手応えを持って挑んだ第82回日本ダービー。結果、馬券圏外の4着に敗れてしまったこと…、本当に申し訳なく思っている。報...
いつも「祐言実行」をご覧いただき、ありがとうございます。リアルスティールで挑んだダービーは4着に終わりましたが、本日、レース中に骨折していたことが判明しました。状況を把握した上で、...
すごくシンプルな敗因に気付いた毎年、5月に入ると徐々にトレセンの雰囲気が変わってくる。一番顕著なのが記者たちからの質問で、その内容の変化から、「ああ、ダービーが近づいてきたなぁ」と...
初の合格者として、あの二人はふさわしい今年2月、ミルコ・デムーロとクリストフ・ルメールが、JRAの新規騎手免許試験に合格したことが発表された。それに伴い、自分たちジョッキーも新聞各...
海外で乗ることにはやはり興味があるアメリカでのトータルの成績は、2度のGI騎乗を含め、61戦1勝。決して満足はしていないが、「突然ポッと行った割りには、よく乗せてもらえたな」という...
たった一度の帰国で状況が一変2012年の8月3週目、札幌記念でダークシャドウに騎乗するため、一度帰国。レース後、その日のうちに飛行機に乗るという、文字通りのとんぼ返りだった。が、そ...
ダービーまでの課題は強みの強化並ぶ間もなくかわされて、1馬身半差の完敗──。リアルスティールで挑んだ皐月賞は、2着に終わった。勝ったのはドゥラメンテ。もともと「力を出し切ればGI級...
乗れるのは大概1日1レース意識的にビッグマウスを演じるようになった2010年。気持ちを強気モードに切り替え、それがどう作用したのかわからないが、2011年には全国リーディングを獲る...
中山を経験できたことは必ず本番に生きてくる今週はいよいよ皐月賞。パートナーであるリアルスティールには一週前追い切りで騎乗したが、最後まで併せ馬のかたちで適度な負荷をかけるという、現...
腕の力で馬を動かしたことは一度もない今振り返ってみれば、2011年に全国リーディングを獲ったといっても、技術的な面ではまだ基礎を学んでいる段階。10段階のプログラムだとすれば、よう...
たかが数字、されど数字たくさんのいい馬たちとの出会いがあった2011年は、初めてJRAリーディングを獲った年でもある。新聞や雑誌の報道では、「JRA初の親子2代リーディング制覇」を...
自省を込めて…もっと積極的な競馬をしていれば2010年の関西リーディングの効果か、翌2011年はいい馬との出会いがたくさんあった。暮れの阪神ジュベナイルFを勝ったジョワドヴィーヴル...
GIに向かっていくには今のままではダメサトノクラウン、レガッタ、そしてリアルスティール。自分が乗った今年の3歳馬のなかで、GI級のポテンシャルを感じた3頭だ。そのなかの1頭、リアル...
ただひとつの心残り2月27日の調教中、後藤さんの訃報が届いた。そんな冗談、誰も言うわけないよなぁと思いながらも、にわかには信じられず、すぐに(三浦)皇成と連絡を取った。ビックリしす...
いつも「祐言実行」をご覧いただきありがとうございます。3月3日の更新分は、都合により休載とさせていただきます。誠に勝手なことではございますが、ご了承いただけますと幸いです。なお、次...
豊さんに「負けたくない」関西リーディングという形ですぐに結果が現れたことで、コーチのメソッドが自分に合っていること、方向性として間違っていないことに確信を持ち、このまま続けていこう...
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