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美浦の秘密兵器

  • 2008年06月27日(金) 19時00分
 ダービーも終わって、POGのドラフトの季節がやって参りました。6月4日、美浦トレセンに、2歳馬の最新情報を入手しに行ってきましたよ。

 まずは、矢作調教師がスーパーホーネットを美浦に滞在させているというので、早速、出張馬房へ。今回、矢作先生には4月上旬に話を聞いているので、その後の期待馬達の動向を伺いました。

 最初は師がお薦めと言っていた2頭から。Celesticの2006(牡・父Street Cry)は早ければ夏デビューという話でしたが、少し遅れているそう。「ただ骨折や怪我で遅れているのではないので心配ない。2回札幌開催辺りにまでにはデビューさせたい。体は素晴らしくなっているよ」との事でした。ちなみにこの馬、世界の合田さんの9位指名馬です。プレザントレインの2006(牡・父シンボリクリスエス)は師が「クラシックを意識させる」と言っていた逸材。その後も順調に調整されているそうで、「デビューは秋になるかな」と笑顔でした。

 グランパドドゥの仔という事で注目を集めているクラシックチュチュ(牝・父キングカメハメハ)は予定より早めにデビューできるかも、と師。「遅生まれだから秋以降と考えていたんだけど、思った以上に仕上がりが早くなってきて、札幌も視野に入れている。速い調教をしても脚元に不安がでなくなってきたのがいいね。さすがに血統馬。体つきが段々良くなってきて、明らかに変ってきたよ」。4月に話を伺った時は「血統面からも桜花賞路線に乗せたい」と語っていただけに、期待はさらに高まりそう。

 早めデビュー組からは、順調にきているタニノミリオネーヤの2006(牝・父グラスワンダー)。「6月10日位に栗東に入厩させる予定。阪神かわからないけど、早めにデビューさせたい。初戦勝ちも狙えると思いますよ」と力強いコメントを頂けた。

 お次は、赤本では取材していないんですが、私が美浦に行くと必ず立ち寄る堀井雅広厩舎。実は厩舎に行く度に先生が、「これはモノが違うよ」と仰っているのが、マルターズクリス(牝・父シンボリクリスエス)。「お母さんの良い所が出ているね。秋の東京デビューが目標。この馬は体が他の馬と全然違う。素晴らしいですよ。GI路線?当然乗れるでしょう」と大絶賛。私、これ取ります。

 それから早めデビューの隠し玉がコスモユウコリン!(牝・母ユウコウターナ・父マイネルラヴ)。もう美浦に入厩済み。「気の良いタイプでスピードある。福島の初日、吉田隼人(騎手)でデビュー予定ですよ。ゲートも速そう」と堀井師。この馬は、某夕刊紙の記者もゲート練習の動きを絶賛しており、即勝ちできるかも。まずは1勝したい人におススメです。※見事デビュー戦1着

 個人的に今年の3歳世代のPOG成績は壊滅状態のコジトモ。今年は頑張るわよ〜。

※次回(7/4更新)は村本浩平さんによる赤本紹介馬の近況レポートです。

筆者:小島友実
 競馬キャスター。現在、ラジオ日経アシスタント、グリーンチャンネル「明日のレース分析」を担当。『週刊競馬ブック』の「小島友実の好奇心keibaそれいけ現場」を執筆。趣味は競馬、乗馬、びわ葉お灸、健康ネタ探し。

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