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産地馬体検査からの注目馬

  • 2008年07月04日(金) 19時00分
 第2回産地馬体検査が6月24日から26日まで行われた。この3日間に姿を見せたPOGの注目馬を紹介したい。

 ノーザンファーム空港牧場のスタッフから「全てにおいていい」と太鼓判を押されていたのが、ワイルドフラワーの06(牡、父スペシャルウィーク)。距離の融通も効きそうな伸びのある馬体、柔らかい筋肉をまとっていることを証明しているような皮膚感共に、クラシック級の逸材であることは間違いない。秋入厩を予定している。

 2冠馬エアシャカールの半弟となるアイドリームドアドリームの06(牡、父シンボリクリスエス)は、社台ファームで育成中。バランスの取れた好馬体の通りに動きはシャープで、しかも成長につれて力強さも出てきたという。秋入厩を目指して乗り込まれていく。

 レーヴドスカーの06(牡、父シンボリクリスエス)は、ノーザンファーム早来牧場での取材でも評価の高かった馬。遠くからでも分かるほどに良かった馬っぷりも、更にたくましさを増した。ハロン13秒台で坂路を登っているように仕上がりも申し分ない。秋入厩でクラシックへの階段を上っていく。

 ウメノファイバーの06(牝、父シンボリクリスエス)は、母と同じ吉澤ステーブルで育成されている。母と共通しているのは柔らかみのある動きだという。母の産駒で中央の勝ち鞍を挙げている馬はまだいないが、この馬には産駒初勝利だけでなく、母と同じくオークス制覇も期待したい。成長力を見越して入厩時期を決めずに調教を続けていく。

 下河辺牧場を代表する血統馬が、ロンドンブリッジの06(牝、ブライアンズタイム)。夏デビューも考えられたほどに順調に来ていたが、夏を越えてグンと成長する血統ということで、入厩は秋を超えてからになりそう。前向きな気性は母を彷彿されているという。

 シビルスイートの06(牡、父マイネルラヴ)の全兄は、ニュージーランドT(GII)を勝利したマイネルハーティー。真歌トレーニングパークで調教されているが、行きっぷりの良さは兄と遜色ないという。同じようにマイル近辺で活躍してくれることだろう。

※次回(7/11更新)は、POG伝道師・須田鷹雄さんによる「須田さんのひとりごと」です。

筆者:村本浩平
 1972年北海道生まれ。大学在籍時代に「Number ノンフィクション新人賞」を受賞。現在はフリーライターとして活躍。特に馬産地ネタでは欠かせない存在。

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