スマートフォン版へ

対牡馬戦実績を重視

  • 2001年11月06日(火) 00時00分
 エリザベス女王杯を買う上で、守るべきセオリーが2つある。
 ひとつは古馬重視・3歳馬軽視。過去の3歳出走馬に人気馬が少なかったとか、今年はいつになく3歳勢が充実だとかいろいろな事情はあるが、そういう年だからこそセオリーを守ってみるのもいいだろう。

 もうひとつが、これは私が勝手に主張していることだが、「牡馬との対戦成績重視」である。牝馬路線の中だけで積み重ねてきた実績というのはあまりアテにならず、オープンで牡馬と互角に戦った実績というのは非常に参考になる。ちなみに昨年の1、2着馬も牡馬と戦って重賞連対のある馬だったし、一方で当時まだ牝馬路線の中だけに収まっていたトゥザヴィクトリーは人気に応えることができなかった。
 さらに過去の連対馬の戦績を見ていただければ、対牡馬戦を重視する必要性がお分かりいただけると思う。

 では、今年の出走予定馬はどうなのか。
 牡馬に混じって古馬オープン戦で連対したことがあるのはトゥザヴィクトリー(ドバイワールドカップ2着)、カリスマサンオペラ(中山金杯優勝)、タフネススター(カブトヤマ記念優勝)、メジロサンドラ(大阪−ハンブルグC優勝・万葉S2着)、マルカキャンディ(ポートアイランドS2着)。トゥザヴィクトリー以外は人気薄が予想されるので、いっそこの5頭ボックスというのも面白い。

 マルカキャンディのオープン特別2着というのはさすがに実績としていまひとつな感もあるのでこれを嫌うとすれば、2歳時にききょうS勝ちがあるヤマカツスズランを替わりに入れるのがいいだろう。

 ちなみに3歳勢で、オープン以外での対牡馬連対があるのはテイエムオーシャンとレディパステル。ただし2頭ともかなりレベルの低い500万下戦でのもので、それを頼りに買うことはできない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング