「小田切オーナーの馬だから、面白い名前になるよ」
赤本の取材をしたときに古賀慎明調教師が話していた
レディーノパンチ(牝、父フレンチデピュティ、母レイサッシュ)。馬名の由来は「レディーのパンチ」とそのまんまだが、オダギラーにしてはカッコイイ名前だ。
5月下旬に美浦トレセンに入厩して、ゲート試験も2度目で合格。併せ馬では古馬相手に互角以上の動きを披露。躍動感溢れるフットワークはトレセンでも評判になっていた。
今開催の新潟でデビュー予定だったが、7月2日(水)、追い切り前に南馬場Aコースで放馬するアクシデント。デビューどころではなくなってしまった。
「カリカリしていたので気を付けていたのだが、Aコースで一回転して、ひっくり返った」と古賀慎調教師は当時の様子を振り返る。「あまりに豪快に転んだので顔が青ざめたが、ケガひとつなかった。背中がシッカリしていて体が丈夫なんだろう。嬉しい誤算だったよ」と苦笑い。
「フレンチデピュティ産駒は初めて扱うけど、イメージと違って、フットワークが凄く柔らかい。あれだけのアクシデントがあってもケロッとしているし、器も大きいね」と目を細める。
「走るのはわかっているから無理をさせない」ということで放牧へ。デビュー時期については「馬の調子に合わせて考えていく。秋の中山か、東京でもいいぐらいだ」と話す。
入れ替わる形で古賀慎厩舎には4頭の2歳馬が入厩している。いかにもオダギラーっぽい、
キンタロウアメ(牡、父スリリングサンデー、母ナナバケ)、シンボリグランの半弟
シンボリオナー(牡、父Highest Honor、母Valixa)、
ゴールドアカデミー(牡、父ムーンバラッド、母ロイヤルウェーブ)、
母ラニーンアルワタール(牝、父シンボリクリスエス)が入厩してきた。しかし、古賀慎調教師は強烈なパンチを食らわしたレディーノパンチにクラクラだ。
筆者:辻三蔵
レーシングライター。元「ホースニュース馬」美浦所属トラックマン。
※次回(8/8更新)は、POG伝道師・須田鷹雄さんによる「須田さんのひとりごと」です。
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