スマートフォン版へ

「名門」の逆襲

  • 2008年08月29日(金) 18時50分
 オーナーブリーダーの雄である、「メジロ」の逆襲が始まった。メジロドーベルの産駒として、初めて勝ち名乗りを上げたメジロシャレード(牝2、大久保洋厩舎)を含め、8月24日現在で4頭の産駒が勝ち名乗りを挙げている。

 メジロ牧場の関係者に好調の理由を聞いたが、この世代だけに特別な調教はしていないという。それでも冬場はダートでの乗り込みを充分に続けることができたらしく、こうした基礎体力の増強が好成績に結びついていることは間違いない。

 そのメジロ牧場の関係者が期待しているのはメジロベイリーの産駒たちである。メジロベイリーは00年のGI朝日杯3歳S(当時)の勝ち馬であり、半兄には天皇賞馬メジロブライトの名前もある良血馬。父サンデーサイレンス×母父マルゼンスキーの配合は、種牡馬としても活躍しているスペシャルウィークと一緒。また自身が2歳時にGIレースを勝っているように、産駒には2歳戦向きの仕上がりの良さも期待されていた。

 メジロの冠名馬では、メジロポッター(牡2、奥平厩舎)が新潟で行われた2歳メイクデビューを勝利。この他にもメジロの冠名馬にはメジロベイリーの産駒がデビューを控えているが、動きの良さだけでなく気性のいい馬も多いとのことで、メジロポッターに続く活躍も期待できそうである。

 「メジロ」からは同世代にGI級の活躍馬が現れている。有名なのはメジロマックイーン、メジロライアン、メジロパーマーの世代であり、また近年でもメジロドーベル、メジロブライトが牡、牝双方のクラシック戦線を沸かせた。

 今年、メジロファンは「メジロ」縛りの指名をすべきではないだろうか。ポイントのうまみだけでなく、クラシックに出走したその時には、「メジロ」の馬を指名して良かったという感動を得ることもできるのだから。

筆者:村本浩平
 1972年北海道生まれ。大学在籍時代に「Number ノンフィクション新人賞」を受賞。現在はフリーライターとして活躍。特に馬産地ネタでは欠かせない存在。

※次回(9/5更新)は、POG伝道師・須田鷹雄さんによる「須田さんのひとりごと」です。


賞品総額50万円!netkeibaPOG大会「POGダービー」参加者まだまだ受付中!

赤本×netkeiba.comコラボコーナーで「ハンデ付きPOG」データを無料公開中!

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング