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モノが違う!奥平師の期待馬

  • 2008年09月26日(金) 18時01分
 「ちょっとモノが違うよ」

 奥平師がゾッコンのアースコンシャス(牡、父ネオユニヴァース、母リキサンフラッシュ)。510kgを超える、雄大な馬体。半兄は朝日杯FS・3着馬テイエムリキサンだ。

 ゲート試験に合格して、本格的に調教を開始する矢先にアクシデント。右前脚の膝下にハリが出て、一旦、放牧することになった。「まだ、体質に弱い面があるので、少し疲れが出た。走るのはわかっているし、ここで無理をさせることはない。目指すは来年のクラシックだからね」と奥平師。9月4日に美浦近郊の小野瀬ファームに放牧。秋の東京でのデビューを目指している。

 アースコンシャスと入れ替わる形で入厩したのがフェルミオン(牝、父アグネスタキオン、母パテントリークリア)とアイアムネオ(牝、ネオユニヴァース、母イクスペクトトゥシャイン)。

 フェルミオンは兄姉にタイキフォーチュン(NHKマイルC)、タイキダイヤ(クリスタルC)、タイキリオン(ニュージーランドT)がいる良血だ。ゲート試験合格を目指して調整しているが、秋山調教厩務員は「ゲートに寄り付かない」と困り顔。確かにゲート練習を見ていると、ゲートに入るのを嫌がっているのがわかる。奥平師も「性格が真面目すぎるせいか、ゲートに入らないと決めたら、寄り付きもしない。頑固と言うか、賢いと言うか…」と苦笑していた。「410kg台と小柄な馬だし、ゲート試験に受かったら放牧に出すつもり。気持ちを一旦、リフレッシュさせるよ」と奥平師は話す。

 セレクトセールで、堀紘一氏に3300万円で落札されたアイアムネオもゲート試験に受かったら放牧に出す予定。コイウタを担当していた竹俣厩務員は「ネオユニヴァース産駒にしては大人しいし、とても扱いやすい。まだ弱いところがあるし、放牧で体がシッカリしてくれば、走ってくるよ」と期待をかける。

 さて、デビュー前は海外遠征の期待がかかっていたコスモパイレットは3戦して、いまだ未勝利。奥平師も期待が大きかっただけに、落胆の色は隠せない。「前走は息遣いがいま一つだったので、レース後、調べたら、ノドが荒れていた。抗生物質を打てば治るので、1週間治療しながら、調整している。ダートではピリッとした脚が使えないので、芝に戻してみる。まずは1勝を目指すよ」と奥平師。10月5日(日)中山1R・2歳未勝利(芝1200m)を松岡騎手で出走予定。確勝を期す一戦だ。

※次回(10/3更新)は、POG伝道師・須田鷹雄さんによる「須田さんのひとりごと」です。

筆者:辻三蔵
 レーシングライター。元「ホースニュース馬」美浦所属トラックマン。


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