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マイネル、社台の本音

  • 2008年10月24日(金) 17時00分
 10月4日、ウインズ札幌B館で「ダイヤモンドを探せ2008〜2歳馬の魅力〜」というトークショーが開催された。

 競馬ファンに対し、2歳戦についての造詣を深めてもらおうという試みで行われたこのトークショーには、サラブレッドクラブ・ラフィアン代表の岡田紘和氏と、社台ファームの吉田哲哉氏が登場。岡田氏は「マイネル、マイネ」の冠名で知られるラフィアンターフマンクラブの所属馬について、吉田氏は社台レースホース所属馬を中心とする、社台ファーム生産馬について15頭ずつコメントを述べた。

 岡田氏がラフィアン所属馬の15頭の中で、「母(マイネアイル)も実績を残していたという血統的な後押しからも大化けしそうです」と、一押ししたのがマイネルボーデン(牡2、宮厩舎予定)。牧場でも順調に乗り込まれており、年内のデビューを目指しているとのこと。

 その他には、スピードと持久力があって芝での活躍が期待できそう話していたマイネルシュトルム(牡2、中尾秀厩舎予定、母スリリングディ)、母が府中牝馬Sを勝利したクロカミという良血ぶりが調教の動きにも出てきているというマイネルセルサス(牡2、畠山吉厩舎予定)、兄がマイネルデュプレ、父アグネスデジタルという血統からも大きいところを狙えそうというマイネプリンセス(牝2、畠山吉厩舎予定、母マイネカトリーヌ)に、来年のクラシックへの感触を感じているようだった。

 一方、吉田氏は15頭の中から一押し馬を聞かれると、「乗り始めの頃から背中が違うとスタッフの中でも話題になっていました」というネオユニヴァースの半弟であるワールドプレミア(牡2、松田国厩舎)の名前をあげていた。デビューも間近だという。

 その他には、行く気もあって調教での動きも目立っているというオーバルシェープ(牡2、浅見厩舎)、牧場での乗り味の良さからしても新馬戦で勝ち負けになりそうというカネトシコンジョオ(牡2、野村厩舎)、瞬発力のある動きが目を引くというダンスパートナーの娘であるスマーティーダンス(牝2、橋口厩舎)などを推奨していた。

 本州で行われたなら、たちまちPOGファンでたちまち満員となるようなイベントがウインズで行われるのも、馬産地北海道ならではと言えよう。来年もこういった形式のトークショーが行われることを期待したい。

※次回(10/31更新)は、POG伝道師・須田鷹雄さんによる「須田さんのひとりごと」です。

筆者:村本浩平
 1972年北海道生まれ。大学在籍時代に「Number ノンフィクション新人賞」を受賞。現在はフリーライターとして活躍。特に馬産地ネタでは欠かせない存在。


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