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東京新聞杯は1800mもイケる馬を

  • 2002年01月22日(火) 00時00分
 この時期の東京芝1600mでは、「1600mまでこなせる馬」よりも「1600mより長い距離もイケる馬」を買うべきだと考える。
 例えば、
・これまでの活躍距離が1200〜1400mで、でも血統的にはマイルも大丈夫そうな馬
・これまでの活躍距離が1800〜2000mで、一応スピード能力もある馬
 この両者の比較だったら、後者を買うべきなのだ。
 例年の1回東京開催(2月)を対象にデータを見ても、距離延長でマイル戦を使った馬の連対率は7〜8%程度。対して距離短縮でマイル戦を使った馬の連対率は14〜15%。もちろん頭数ベースで見て「前回も今回もマイル戦」という馬が一番多いのだが、距離の延長・短縮がある場合には「前走から距離短縮となって1600m」の方がベターなのだ。
 ちなみに、先週行われた初富士Sでは、メンバー中唯一前走が1800m以上だったサンフレアが、11番人気ながら2着。人気サイドのミデオンビットとの組み合わせで馬連は60倍にもなった。休み明けでもあったので私自身はサンフレアを3番手までにしかできなかったのだが、理屈そのものは当たっていたと言えよう。
 さて、それを東京新聞杯に当てはめるとどうなるか。まず単純に、前走中山金杯を使った組を重視する手がある。ビッグゴールドは1800mにも勝ち鞍が無いので多少心配だが、イーグルカフェあたりは条件にぴったり合いそうだ。
 悩むのが引退戦となるスティンガーである。もともとは中距離もOKのクチで条件には合うのだが、近年最高のパフォーマンスはというと昨年の京王杯SCで、その他の好走例もマイル以下ばかり。同じ追い込み一手・重い斤量のリスクを背負うようならイーグルカフェの方を取りたいように思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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