この時期の東京芝1600mでは、「1600mまでこなせる馬」よりも「1600mより長い距離もイケる馬」を買うべきだと考える。
例えば、
・これまでの活躍距離が1200〜1400mで、でも血統的にはマイルも大丈夫そうな馬
・これまでの活躍距離が1800〜2000mで、一応スピード能力もある馬
この両者の比較だったら、後者を買うべきなのだ。
例年の1回東京開催(2月)を対象にデータを見ても、距離延長でマイル戦を使った馬の連対率は7〜8%程度。対して距離短縮でマイル戦を使った馬の連対率は14〜15%。もちろん頭数ベースで見て「前回も今回もマイル戦」という馬が一番多いのだが、距離の延長・短縮がある場合には「前走から距離短縮となって1600m」の方がベターなのだ。
ちなみに、先週行われた初富士Sでは、メンバー中唯一前走が1800m以上だったサンフレアが、11番人気ながら2着。人気サイドのミデオンビットとの組み合わせで馬連は60倍にもなった。休み明けでもあったので私自身はサンフレアを3番手までにしかできなかったのだが、理屈そのものは当たっていたと言えよう。
さて、それを東京新聞杯に当てはめるとどうなるか。まず単純に、前走中山金杯を使った組を重視する手がある。ビッグゴールドは1800mにも勝ち鞍が無いので多少心配だが、イーグルカフェあたりは条件にぴったり合いそうだ。
悩むのが引退戦となるスティンガーである。もともとは中距離もOKのクチで条件には合うのだが、近年最高のパフォーマンスはというと昨年の京王杯SCで、その他の好走例もマイル以下ばかり。同じ追い込み一手・重い斤量のリスクを背負うようならイーグルカフェの方を取りたいように思う。