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サクラの名牝系出身、サクラキングオー

  • 2009年02月10日(火) 10時45分
サクラキングオー(牡 栗東・岡田稲男 父キングカメハメハ、母サクラフォーエバー)
 母サクラフォーエバーは芝のマイル路線で準OPまで出世した活躍馬。サクラプレジデント(03年札幌記念-GIIなど重賞3勝)の半姉、サクラナミキオー(00年オールカマー-GII・2着)の半妹にあたり、2代母セダンフォーエバーはダービー馬サクラチヨノオーの全妹にあたる良血。初仔のサクラアリア(父マンハッタンカフェ)は未勝利に終わったものの、繁殖牝馬としては期待できる。本馬の父キングカメハメハは新種牡馬ながら昨年の2歳チャンピオンサイアーに輝いた若手のホープ。本馬のように母系にNijinskyが入るパターンは走っているので楽しみ。

シャインレジーナ(牝 美浦・鈴木伸尋 父アグネスタキオン、母タイムフェアレディ)
 母タイムフェアレディはフラワーC(GIII)の勝ち馬。古馬になってからは苦戦続きだったが、3歳春までは世代のトップクラスの1頭として頑張った。父アグネスタキオンは、リトルアマポーラやロジックなど、日本在来の泥臭い牝系からGI馬を送り出している。スタミナ型の血とは相性がいいので、母の父のメジロマックイーン(現役時代に天皇賞・春2回、菊花賞などを制覇)は好感が持てる。芝向きの中距離タイプ。

トゥザユニヴァース(牝 美浦・後藤由之 父ネオユニヴァース、母マッチポイント)
 半兄にトウカイポイント(父トウカイテイオー、02年マイルCS-GI、02年中山記念-GII)、パープルエビス(父ジェイドロバリー、00年スプリングS-GII・2着)がいる。父ネオユニヴァースは初年度から大成功し、ロジユニヴァース、アンライバルド、ミクロコスモスといったクラシック向きの大物を送り出している。本馬は母の父がステイヤーのリアルシャダイなのでオークスに間に合わせたい。

ヘリオスアレイオン(牡 美浦・斎藤誠 父サクラローレル、母カツラドライバー)
 半姉エフティマイア(父フジキセキ)は新潟2歳S(GIII)を勝ったほか、桜花賞(GI)とオークス(GI)でも2着に食い込んだ活躍馬。本馬の父はスタミナとパワーが持ち味のサクラローレルなので、芝向きの決め手を武器とした姉とはまったく違うタイプに出そうだ。どちらかといえばダートを得意とし、マイル以上の距離に向く。5歳ぐらいで完成しそうなのでPOG向きではないかもしれない。

ロードイノセント(牡 栗東・池江泰寿 父シンボリクリスエス、母レディミューズ)
 母レディミューズはチューリップ賞(GIII)2着、オークス(GI)4着などの成績がある。2代母シンコウラブリイはマイルCS(GI)、毎日王冠(GII)など6つの重賞を制した名牝。半姉レディプリンセス(父ブライアンズタイム)、半兄ロードアルカディア(父アグネスタキオン)は成績がイマイチだったが、本馬は「シンボリクリスエス×ティンバーカントリー」という組み合わせなので、芝に色気を出さずダートに専念すれば楽しみがある。1600〜1800mがベスト。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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