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未連対の血統を狙え!?

  • 2002年02月12日(火) 00時00分
 某漫画誌にも書いたのだが、フェブラリーSというレースは別定G2(もちろん後にG1)になって以降の過去8回で、連対した馬の血統がバラバラなレースである。ウイングアローが1頭で2回連対した以外は馬も血統も全て異なるというわけだ。

 ちなみに、母の父を取ってみても、ウイングアローの母の父ミスターシービー以外は、全て1回しか連対していない。

 もちろん、偶然といえば偶然である。しかし、傾向に捕らわれず新鮮味のある血統を狙ってみるのもひとつの趣向ということで、このジンクスに従ってみるのも面白いのではないだろうか。

 まず、ウイングアローが過去に1頭2連対を果たしているので、ノボトゥルーとウイングアロー、忘れちゃいけないゴールドティアラがもう1回連対するのは「アリ」とする。しかし、この先は厳しい。

 アグネスデジタルは、同じクラフティプロスペクター産駒のストーンステッパーが2着しているので却下される。トーシンブリザードは同じデュラブ産駒のシンコウウインディが勝っているのでやはり却下。トーホウエンぺラーも、エムアイブランと同じブライアンズタイム産駒ということで×だ。

 なんかこのままでは全馬消えてしまいそうな勢いだが、さらに続けて出走権上位から見ていくと、ノボジャックはセーフ。トゥザヴィクトリーもSS×ヌレイエフという、どっちかひっかかりそうな血統だがセーフ。リージェントブラフもセーフとなる。

 こういう「傾向」というのは気付いた瞬間終わるのが常だし、そもそも回収率向上と関係あるのかという疑問も自分で感じているが、G1週ということで分かりやすい話を書いてみた。単純な予想としては、中央ファンの票の動きを考えたら「実力ある地方馬」がオッズ的にお得になるだろうということで、トーシンブリザードに期待している。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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