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マイル以下のダートで確実に活躍しそうなギデオン

  • 2009年05月26日(火) 23時46分
ギデオン(牡 美浦・萩原清 父Grand Slam、母コントローリング)
 父グランドスラムは仕上がりが早く抜群のスピードを誇るので、2歳戦で連対率48.2%(56戦27連対)と驚異的な成績を収めている。母コントローリングはこれまた仕上がり早のスピード種牡馬ダンジグの仔で、その半兄にはオーストラリアのG1ウィナーがいる。近親には本邦輸入種牡馬アジュディケーティングなど活躍馬多数。マイル以下のダートで確実に活躍しそう。

クロリス(牝 美浦・手塚貴久 父ストラヴィンスキー、母フジクロカミ)
 父ストラヴィンスキーは今年の2歳世代が初年度産駒。アメリカで供用されていた時代の代表産駒にはコンゴウリキシオー(06年金鯱賞-GII、07年マイラーズC-GII)がいる。シャトル種牡馬としてニュージーランドでも供用され、産駒は南半球でも大活躍した。馬場を問わないスピードタイプ。母フジクロカミは「サンデーサイレンス×トウショウボーイ×カロ」という芝向きの良質なスピード血統なので、マイラーとして成功しそうだ。

トーセンキャッスル(牝 美浦・鈴木康弘 父フレンチデピュティ、母ラフィカ)
 半姉エアパスカル(父ウォーエンブレム)は昨年のチューリップ賞(GIII)を鮮やかに逃げ切った。母ラフィカの全兄ブラックタキシードはセントライト記念(GII)の勝ち馬。本馬は「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。これはレジネッタ、サイレントプライド、アンブロワーズ、ライラプスなどの重賞勝ち馬と同じ。マイル前後の芝で持ち味を発揮するタイプだろう。

トーセンユーモア(牝 美浦・鈴木康弘 父グラスワンダー、母セイウンクノイチ)
 朝日杯フューチュリティS(GI)を勝ったセイウンワンダーの全妹。「グラスワンダー×サンデーサイレンス」の組み合わせはスクリーンヒーロー、サクラメガワンダーなどを出ているニックスで、特に2歳戦では強い。上が走っているので配合的な懸念材料はなく、馬のデキがよければ楽しめるだろう。

レジスタンス(牡 美浦・古賀史生 父クロフネ、母サーガノヴェル)
 母サーガノヴェルは現役時代、デビュー3連勝でフェアリーS(GIII)、クリスタルC(GIII)を勝った早熟のスプリンターだった。初仔のアスフォデル(父サクラバクシンオー)は脚もとが弱く中央ではデビューできなかったが、父がクロフネに替わってそうした弱点が解消されれば、血統的なポテンシャルから考えて相当な活躍が期待できる。父クロフネは名牝との交配で堅実に結果を出すタイプ。芝・ダート兼用のスピードタイプだろう。


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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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