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素材は一級品、母ナスカに期待!

  • 2009年09月25日(金) 11時00分
 アルティマトゥーレがセントウルSを勝ち、意気上がる奥平雅士厩舎。今開催で3歳未勝利戦が終わり、続々と2歳馬が入厩してくる。

 母ナスカ(牡、父シンボリクリスエス)は9月18日、美浦トレセンに入厩した。「環境の変化に弱い面があるので注意していたが、テンションが上がらず、落ち着いているのが良かった」と奥平調教師はほっとした様子。「ムキになって走る面はあるが、素材は一級品。乗り味は凄くいいし、楽しみな馬だね」と評価は高い。秋の東京デビューを目指して、まずはゲート試験合格を目指す。

 毎日王冠を勝ったチョウサンの全弟サンデーチョウサン(牡、父ダンスインザダーク、母ステイヤング)も再入厩している。「馬っぷりの良さはウチに入る2歳馬の中でも一番だろう。500kgを超す大型馬なので、ジックリ乗り込んでいきたい」と奥平調教師。坂路で古馬相手に併せ馬をこなしている。デビュー時期を決めずに、時間をかけて仕上げていく予定だ。

 母インディアナカーヴ(牡、父ステイゴールド)は9月14日、山元トレセンに移動。美浦トレセン入厩に向けて、最終調整に入った。「昨年6月の時点で380kg台だった馬が、今では490kg近くまで増えている。短期間でこれだけ成長する馬も珍しい」と目を細める。小柄な産駒が多いステイゴールドらしからぬ、雄大な馬体の持ち主。秋の東京デビューを目標に、調整していく。ダイヤモンドSを制したトウカイトリックの半妹・母ズーナクア(牝、父キングカメハメハ)も美浦近郊の育成牧場で調整が進んでいる。近々、美浦トレセンに入厩予定だ。

 美浦入厩組で「ウチの秘密兵器だよ」と奥平調教師が囁くのがボンジュールメロン(牝、父サクラバクシンオー、母コンフィチュール)だ。セレクトセール2007(当歳)で、2500万円で落札された。普段、辛口な鈴木寿調教助手が「乗り味が凄くいいし、動きにセンスを感じる。大物になるぞ」と絶賛していた。秋の東京でデビュー予定だ。

筆者:辻三蔵
 レーシングライター。元「ホースニュース馬」美浦所属トラックマン。

※次回(10/2更新)は、須田鷹雄さんによる「須田さんのひとりごと」です。

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