今年から、『POGの達人』の誌上ドラフトに参戦している。広島カープ同様、独自のドラフト戦略を歩む私にとって、大切なのはやはり、地元重視。地元・関東馬にこだわった指名をした。担当厩舎(奥平、小島茂厩舎)を主力に指名したが、大久保洋、斎藤誠厩舎はリスト提出直後に取材したため、獲得できず。かなり厳しい戦いを覚悟したが、来春に期待を持てるメンバーがスタメンに名を連ねてきた。私が指名した10頭は以下の通り。
1位
カドデュソレイユ(牡、父アグネスタキオン、古賀慎厩舎) 美浦トレセンに入厩
2位
トンデモナーク(牝、父ファルブラヴ、小島茂厩舎) ノーザンファームで休養中
3位
ブルーミングアレー(牝、父シンボリクリスエス、小島茂厩舎) 2戦1勝
4位
ミラクルゴールド(牡、父アグネスタキオン、古賀慎厩舎) 美浦トレセンに入厩
5位
インディアナポリス(牡、父ステイゴールド、奥平厩舎) 11月29日(日)デビュー予定
6位
ロサオブゲルニカ(牡、父ロージズインメイ、古賀史厩舎) 4戦0勝
7位
ヴィヴルヴォン(牡、父ゼンノロブロイ、古賀慎厩舎) 未入厩
8位
トーンチャイム(牝、父ゴールドアリュール、奥平厩舎) 未入厩、馬名未登録
9位
オメガクリスマス(牝、父クロフネ、奥平厩舎) 1戦1勝
10位
サンデーチョウサン(牡、父ダンスインザダーク、奥平厩舎) 1戦0勝
※11月16日現在
ブルーミングアレー、オメガクリスマスは秋の東京開催に入って、新馬勝ちを収めた。ブルーミングアレーは赤松賞で2着に敗れたが、レース後、柴田善騎手が「競馬が凄く上手で、2戦目の馬じゃないよ」と話していたように、素質を絶賛していた。フットワークが大きく、柴田善騎手も「距離が延びた方がいい」と話している。クィーンスプマンテでエリザベス女王杯を制した小島茂調教師が「クラシックに向けて、栗東の坂路で鍛えたい」と話す期待馬。来年のオークスが楽しみだ。
オメガクリスマスは内田騎手が「道中はハミを全く取らなかった。本気で走ったのは坂を登ってから」と話していたように、着差以上に強い勝ち方だった。芝1400mで勝ったが、「エンジンがかかってからの伸びは良かったし、距離が延びても大丈夫。もっと良くなるよ」と内田騎手は好感触を得ている。一旦、短期放牧に出たが、今後は桜花賞路線を歩むことになるだろう。
「この馬はモノが違うよ」と奥平調教師が絶賛するインディアナポリスは11月29日(日)、東京芝2000mをルメール騎手でデビュー予定だ。奥平調教師は「気性が素直だし、ゲートセンスも抜群にいい。ケイコの動きからも現時点では言うことはない。ジャパンC当日に行われる新馬戦は素質馬が集まるが、勝ち負けになる」と自信を持って送り出す。
古賀慎厩舎のカドデュソレイユ、ミラクルゴールドも既に美浦トレセンに入厩している。大物感溢れる好馬体に加えて、フットワークの力強さは同厩舎の2歳馬の中では、抜きん出ている。インディアナポリスに比肩する好素材と言えるだろう。
「当たればホームラン」のランス(昭和62年セ・リーグ本塁打王)級と評したサンデーチョウサンは、初戦でブービー負け。しかし、好スタートからハナを切ったレースぶりに、伊藤工騎手が「スッと前に行けましたし、レース内容は悪くなかったですね。いい背中をしているので、近いうちに未勝利を勝てると思いますよ」と好印象を抱いた様子。帰厩してからはケイコの動きが前回より数段、良くなっている。馬券的にも狙ってみたい一頭だ。
残念なのはデビュー直前まで調整が進んでいたトンデモナークが骨折を発症して戦線離脱。手術を終えて、現在、ノーザンファームで療養している。全治6か月の診断だけに、復帰時期は春頃になりそうだ。
筆者:辻三蔵
レーシングライター。元「ホースニュース馬」美浦所属トラックマン。
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