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気分は早くも来シーズン

  • 2009年11月27日(金) 11時00分
 私は今年の指名馬がイマイチな状況で現実逃避したくなっているので、今回はちょっと気の早い1歳馬の話などしてみたい。

 先日、赤本を出している光文社が休刊した「競馬の達人」を臨時復刊させるというので(そこにディープインパクトとハーツクライの産駒についてちょっと書いてます)、北海道へ取材に行ってきた。

 取材以外の用件も込みで社台ファーム・ノーザンファームへ行ったのでみっちり取材をしてきたというわけではないのだが、この時期に牧場へ行く機会はこれまでなかったので、色々と勉強になった。

 以下は、まとまりがないが現地で思ったことの覚え書き的なメモである。

1.産駒の特徴などは被取材者の担当馬によって話が変わってくるので、狭い範囲の話を信じすぎないようにバランス感覚が必要

→例えばディープインパクト産駒でいうと、NF早来で林厩舎にいる馬たちと横手厩舎にいる馬たちでワンサイズ違う。当然厩舎長ごとのイメージも違ってくる。厩舎の人の話はミクロの視点からは重視しなければならないが(なにしろこちらは実馬を見ていない素人である)、それをなるべく積み重ねたり、大局観を持つ必要がある。

2.セール時の印象は引きずりすぎないほうがいい

→私はセール取材もよく行くので、ドラフト時にもついつい「あの時良いと思った馬を……」となることがある。ただ、馬は変化していくものなので、その後イマイチ良くなっていないケースというのもある。今回も実は、超楽しみにしていた馬がイマイチである旨聞かされてショックを受けたのだが、こういう時は意地にならずにあきらめたほうが良いのであろう。

3.深読みは、してもいいけどしすぎないように

→例えば、社台やノーザンの後期育成厩舎の割り振りなどは、POGだけでなく一口でも憶測を生みがちだが、あまり邪推しすぎるのも戦略を誤る原因になりそう。ちなみにイヤリングからの移動時期は施設面での事情(ウォーキングマシーンの無いイヤリング厩舎にいる馬が先に動くなど)もあるようなので、早く移動したから速攻タイプなどとは言えないようだ。


 個別の馬の話もせえよ、と怒られそうだが、「競馬の達人」とダブルクロスになってしまうので、ここでは1頭だけ。

 サルでも分かる良血馬、ディープインパクト×ビワハイジ(牡)を見た感想なのだが、「良く見えるので逆に悩む」という感じ。

 というのも、ビワハイジの仔はちょっとパンチ不足なくらいに見えていて走る(ブエナビスタなんて、今でもパンチは効いていない)ところがあるからだ。1歳仔は背丈はないが実が詰まっている感じ。タイプとしてはアーデルハイトを小ぶりにした感じだと思うのだが、その姉が未出走なので、参考データが無い。

筆者:須田鷹雄
 1970年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業。POGの達人としても知られ、監修を務める“赤本”こと「POGの達人」(光文社刊)は、POGユーザー必携の書と言われている。netkeiba.comでは「回収率向上大作戦」も担当している。

出走前日の23:59まで指名OK!新シーズンの「POGダービー」で盛り上がろう!


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