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ネオユニヴァースが走りやすいダートの傾向

  • 2011年02月10日(木) 23時00分
 先週の東京ダートはネオユニヴァース産駒が6頭出走して3頭が連対。2月5日の3レースを勝利したクラリスピンクは7人気での勝利。そして3連単は100万を超える馬券になった東京1レースはツクバオトメが10人気で2着に激走しました(手前味噌になりますが、ツクバオトメはホームページで公開している勝負レースの本命馬でした)。

 先週の東京ダートでネオユニヴァース産駒が次々と馬券になったのは、先週の東京ダートが芝の中距離的な要素が問われる馬場だったからです。

 ネオユニヴァースの産駒は、距離別成績では芝2000mで最もランキングが高いように、本質的には芝の中距離指向が高いタイプの種牡馬です。ですから、ダートでは、芝の中距離適性が問われやすい馬場の方が走りやすい産駒が多いのです。

 また、ネオユニヴァース産駒が走りやすいダートでは「近走で芝マイル以上を経験していた馬が穴を出しやすい」馬場のバイアスが発生しやすくなります。

 近走で芝マイルを使っている馬は、芝のマイル以上にも適性があると思って出走した馬が多く含まれます。

 ネオユニヴァース産駒は、芝適性も要求されやすいダートでより走るわけですから、ネオユニヴァース産駒が走るような芝指向の高いダートは、近走芝を経験している芝適性の高い馬も走りやすくなるのです。

 ちなみに、先週ホームページで公開してる勝負レースでは、日曜は東京1レースと6レースの2鞍を選びました。

 1レースでツクバオトメを本命にしたのはネオユニヴァース産駒だからだというのはすでに述べましたが、6レースで8人気で3着に走ったダイワモービルを本命にしたのも、ツクバオトメ同様、ダート適性も兼ね備えた馬の中では芝のマイル以上の適性も高い馬だったからです。

 ダイワモービルは2走前も芝のマイルを経験していた馬。芝の勝利実績もあるように、ダートに出走している馬の中では芝指向の強いタイプですから、日曜の馬場に向いていると予想できます。

 つまり、日曜の東京ダートは芝のマイル以上の適性も兼ね備えたタイプを狙い撃ちすることをテーマにしたわけです。

 こうして、日曜の東京は、朝から清々しい的中が続いたのですが、午後の8レースで最悪の事件が起きました。東京8レースでガルビスティーが単勝63倍で勝利してしまったのです。

 ガルビスティーは、前走芝1800mに出走していた馬。サドラーズウェルズ系のガリレオ産駒で、アイルランド産の芝中長距離指向の高い血統馬です。

 この日のバイアスを読めていれば、ガルビスティーを本命にすることもできます。しかし、実際には、このレースを勝負レースに選ぶことはできませんでした。競馬は毎週思ったとおりにいかないのですから、せめて傾向が読めている時には、稼げるだけ稼がなければなりません(このようなミスを犯した次の週に負けると、「あぁ、先週のミスが…」となってしまうので、このミスを引きずらないためには、今週末も勝つしかありません)。

 ちなみに、ガルビスティーはサドラーズウェルズ系ですが、サドラーズウェルズ系の産駒は日本では中山の芝2000m前後とダートの中長距離を得意としています。

 ネオユニヴァースの産駒も、中山芝中距離やダートの成績が優秀ですから、ネオユニヴァースはサドラーズウェルズ系に近い適性を持った産駒が出やすいともいえます。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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