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フェブラリーSのプラスα

  • 2011年02月17日(木) 23時00分
 共同通信杯は、例年の傾向と先週の馬場状態を考慮した場合、ダート適性の高い血統馬が有利になることが予想されました。よって、ダート適性の高い父を持つユニバーサルバンクを、競馬総合チャンネルで推奨。ホームページで公開している前日予想で本命にしました。


 ユニバーサルバンクの父はネオユニヴァース。先週のコラムでは、2月6日の東京1レースを10人気で2着に激走したネオユニヴァース産駒のツクバオトメを本命にしたのは「芝適性が要求されるダートに強い」と解説しましたので「芝、ダートどっちでも強いのか」と誤解される方がいるかもしれませんので詳しく補足します。

 ネオユニヴァース産駒は、ダートでは芝適性が問われる馬場の方が強く、芝ではダート適性の問われる馬場が得意です。芝でもダートでも「特殊な指向」が要求される状況が得意な馬が多いのが特徴なのです。

 よって、ダートでは1200m戦のように、テンから飛ばし続けてスピードで押し切る適性が問われるレースが苦手で、芝では速い上がりでビュッとキレる脚を使うことが要求されるレースは苦手です。

 ちなみに、ボクは勝負レースでは、芝では「ダート指向の強いタイプ」、ダートでは「芝指向の強いタイプ」をやたらと狙いますが、そのような「特殊な適性」が問われるレースは競馬全体では少ないです。特殊なんだから当然ですね。

 勝負レースは1日3レース程度しか選んでいない(選べない)のも、特殊なプラスαが活きそうなレースを厳選しているからです。午前中のレースやローカルのレースが多いのも、特殊な適性が要求さるレースが多いからです。

 さて、今度の日曜日はフェブラリーSが行われますが、このレースも比較的、芝指向のプラスαが活きやすいレースです。

 東京のダートは、ダート全体のなかでも、芝で要求されるような末脚が活きるケースが多いからです。

 過去のフェブラリーSで5人気以下で馬券になった馬の戦歴を見ても、昨年5人気で2着のテスタマッタは新馬戦で芝のレースに出走してメンバー中最速の末脚を使って勝利しています。

 08年に7人気で2着に走ったブルーコンコルドも芝の重賞を勝利していました。

 09年のレースを6人気で勝利したサクセスブロッケンは芝実績はありませんでしたが、父は芝のGI勝ち馬。母父はサンデーサイレンスと芝のGI血統を父と母父に持つ馬です。

 ということで、フェブラリーSは4〜9人気ぐらいの手頃な人気薄の馬のなかで、父か母父が芝のGI血統や、自身が芝でも勝っている馬を狙うアプローチは、なかなか効果的ではないでしょうか。

 ただし、毎年のように芝戦線から転戦してくる馬がボロ負けしているように、ただの芝馬では通用しません。

 父か母父がダートのGI勝ち馬を出しているか、ダートの本馬、米国産の馬しか通用しないのもこのレースの特徴です。

 つまり、高いレベルのダート血統を持ちつつ、なおかつ芝のプラスαを持っていることがポイントになるのです。

※お知らせ
 今週の日曜日は、東京競馬場のセンターコートのイベントに11時より出演させていただく予定です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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