今週は池江泰寿厩舎から目が離せません。皐月賞はオルフェーヴル、ダノンバラード、カフナの3頭出し。その少し前の時刻、京都のアンタレスSにはバーディバーディ、来週の天皇賞にはトゥザグローリーが控えているのですから。
まずは皐月賞組からお話を伺いました。オルフェーヴルは2週続けて池添騎手が稽古をつけています。今週は坂路でフロッティ(3歳未勝利)との併せ馬。計測エラーで全体の時計は不明ですが、終いは13.0-12.5と小気味いい動きで2馬身半先着しています。指示は「前半は折り合いを重視。ラスト1ハロンを強め」(池江師)でしたが、そのとおり終い重点の調教になりました。この動きに池江師は笑顔で「素晴らしい」と絶賛していましたよ。
「父(ステイゴールド)も兄(ドリームジャーニー)もクラシックには手が届きませんでしたから。この馬にはなんとか結果を出して欲しい」と、池江師の思い入れはかなり高いようでした。
「ピッチ走法のジャーニーと違って柔らかい走りをしますね。コーナーを4つまわる小回りでは持ち味が生きないと思っていました。課題は折り合いでそれが一番でしょう。」
ダノンバラードは武豊騎手が騎乗しての追い切りでした。トレイルブレイザー(準オープン)との併せ馬で坂路で52.0-38.0-25.1-12.7。「全体的に強い負荷をかけるように」という指示どおり、一杯に追われ1馬身半先着しています。
こちらは転厩初戦になるので「手探りの部分もある」としながらも「ラジオNIKKEI杯2歳Sくらいの脚が使えればチャンスはあるでしょう」とのことでした。
そして、カフナ。オープン馬メテオロロジストを2馬身後方から追いかける併せ馬、いったん前へ出たものの最後は併入しています。時計は52.6-38.7-25.6-13.2。
「一戦ごとにレース内容がよくなっています。今回はさらに精神的にも肉体的にも上積みが望めそうですね。完成度は高いです。」
中山の2000のほうが合っているとしながらも「東京は開幕週で前が止まらないでしょう。」と色気もチラリと見せていましたよ。