23年振りに行われた東京競馬場での皐月賞。スタート直前の大歓声を耳にした瞬間、やはり競馬っていいなぁ〜と素直に感じました。
さて勝利した池添騎手ですが、もうこの血統と言えば池添謙一というイメージを確立しましたね。
気性的な激しさを持つ兄、その兄とのコンビで信頼関係を築き、弟へと繋がった今回。管理される池江調教師も、「池添君に任せてあるから」と、一任。やはりレースで大切なことは、馬と騎手との信頼関係。その信頼関係が作れるということは、イコール、陣営と騎手との信頼関係があってこそのものなのではないでしょうか。
いい悪いの話ではなく、近年エージェント制度や騎手の乗り替わりが非常に多く行われる時代。海外からの参戦も盛んとなり、結果を残していても乗り替わりが行われてしまう厳しい状況下。となると騎手の心理としては、1戦1戦で結果を残さなければ、なおのこと次へと繋がりません。
しかしながら大舞台へ臨む過程においては、勝利よりも重要視しなければならない点が多くあるように思えます。
例えば、リズム。少しプッシュしていけば、理想のポジションをとることはできる、でもそうすると馬のストライドや折り合い等のリズムを壊してしまう割合が高くなる。ということは、次のレースに繋がらない。
振り返ってみれば池添騎手も、折り合いを欠いて大敗してしまった京王杯の後、とにかくオルフェーヴルとのリズムのみに集中してレースに挑んできました。
そしてスプリングSでは、馬に対して池添騎手が要求することができる形までに成長。この一戦一戦で、着実に心配材料を消し、馬と騎手とのコンビ力が増していました。
一つ一つの積み重ねがうんだ今回の勝利、素晴らしいものを見せてもらいましたし、物事の本質、大切なものを教えてもらった気がします。
さぁ、今週は伝統の1戦、春の天皇賞。
外国馬の参戦、トップレベルの4歳勢と素晴らしいメンバーの集結となりました。
関西テレビ「競馬beat」も今週は3時からではなく、2時半スタートと番組を拡大して放送。私は当日、ゲート前リポート等を担当させてもらいます。
現時点での注目は、近走では1番のデキと感じるエイシンフラッシュ、ポテンシャルの高さでトゥザグローリー、上積みを感じるペルーサ、そして馬が変わったと思えるナムラクレセントの4頭。
是非皆さん可能ならば京都競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでした。