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心身共に完璧なブエナビスタ

  • 2011年05月13日(金) 12時00分
 NHKマイルC、終わってみれば1番人気2番人気での結果。

 やっぱり競馬ファンの方々は凄いなぁ〜と改めて感じました。

 また凄いと言えば、ウィリアムズ騎手の制御力。

 当日のグランプリボスは、パドックから発汗も目立ち、テンション的にハイな状況…。

 あの様子から、レースで掛かってしまう可能性がいつも以上に高いだろうなぁ〜と感じたのですが、スタート後、短い手綱でガチッと抑えこんだウィリアムズ騎手。

 もちろん、ペースが流れてくれたこともプラスに働きましたが、それでも初コンビで、あれだけの騎乗が出来てしまうのですから、凄いの一言。

 しかも馬に負担の少ない形での制御だけに、最後の瞬発力も生かされてのものでしたし、道中の様子から、レース後の背中や腰の負担も少なかっただろうなぁ〜と感じるものでした。

 さて今週は、女王ブエナビスタVS三冠牝馬アパパネの戦い、ヴィクトリアマイルです。

 女王ブエナビスタと書くと、国枝師の、

「オトコ馬にも勝っているのだから女王ではなく、チャンピオンだよ」という声が聞こえてきそうですが、確かに今週取材をしていても多くの陣営が、「ブエナビスタには勝てないよ」とか、「ブエナ、アパパネは別格」という声ばかり…。

 中でも、管理馬アーネストリーで挑んだ天皇賞(秋)を思い出し、

「ブエナビスタの強さには、絶対にかなわないと思ったね。今回、ブエナビスタの不安材料をいくつ挙げようとも、そんなのは関係ないよ、あの馬には」と、ショウリュウムーンの佐々木調教師。

 確かに今回、ブエナビスタにとっては、

 2週続けての追いきりで道中いきたがる面をだしていた

 騎手との初コンビ

 東京のマイルで結果はだしているが、マイルがベストの馬ではない

 との不安要素も。その点アパパネは、

 前哨戦からのローテーション

 新馬戦から変わらぬコンビ

 マイルはベスト

 と、対照的な好条件ということで、本命をどちらにしようか?正直迷いますが、やはり最終的にはブエナビスタかなぁと。

 状態面に関しては昨年と比べ物にならないほどのボリューム感と毛ヅヤの良さ。

 状態に関しては良いと思いますし、なんと言っても強いハートの持ち主。

 大丈夫でしょう。

 期待します。

 それでは皆さん、競馬場でお会いしましょう。ホソジュンでした。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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