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本命は気配抜群!ウインバリアシオン

  • 2011年05月26日(木) 18時00分
 いよいよダービー。本命はどれにしようか、悩みに悩みましたがわたしはウインバリアシオンで行こうと思います。理由は第一に体調のよさ。そして、人気はさほど被らないであろう、という立場。雨の巧拙は定かではありませんが、鞍上はそのあたりも加味して愛馬をゴールへ導くことでしょう。

 木曜の午後、1枠1番が決定したあとに厩舎を訪ねました。いつもどおり、ちょっと体を触られるだけでキッと厳しい態度を見せるバリアシオンがそこにいました。ツヤツヤの皮膚、ほどよく絞れて浮き出る筋肉。仕上げは文句なしに素晴らしいです!

「青葉賞と同じように前へ行きたい馬は行かせてウインはやや後ろに下げて…最後の直線でゴールを目指す、という競馬になるだろうね」と担当の竹邑厩務員。

 ここまで無事に愛馬が仕上がったとあって、いつも以上にニコニコとしていたのが印象的でした。振り返れば、昨年冬から今年の初春にかけて、ツメの不安を抱えての調整でした。先週、今週のように思う存分、追い切れるのはその不安が解消したからに他なりません。中間、寝違えのアクシデントもありましたが大事にいたらずに本当によかった。ダービーではお釣りナシ、目一杯の走りを見せてほしいものです。

ウインバリアシオン


 先週、オークスに出走したマルセリーナは27日に放牧に出る予定です。山元トレセンを経由して北海道・社台ファームに移動。夏は涼しい北海道で過ごすことになるとのことでした。トレセンに戻ったマルセリーナはグッタリと疲れた様子はなく、変わらずに元気がよさそうでした。

 レース後は結構ガクッと疲れが出るタイプですが、今回は東京遠征があったにもかかわらずそれほど疲れていない様子です。これは、マルセリーナに体力がついてきた証拠かもしれませんね。

 オークスでは一瞬しかいい脚が使えませんでしたが、これが馬場の影響なのか距離なのかはわかりません。そのあたりの課題を秋に残しつつ、明日からは夏休みですし、しっかりと休んで秋にはまた元気な姿を見せてほしいものです。

マルセリーナ


 来週の安田記念はシルポートに注目しています。昨年秋のオールカマーから連戦につぐ連戦を重ねていますが、疲れは…? という心配はシルポートには無用です。

「むしろ、連戦して調子をあげていくタイプ。このところの成績が示すとおり、引き続き調子はいいですよ。今日もギャンギャンと鳴いて元気いっぱいです」と持ち乗りの松尾助手。

 西園師も「京王杯は58キロがこたえて、その分だけ負けてしまった」と悔しそうでした。京王杯は決して力負けではない、というのは陣営からヒシヒシと伝わってきます。

 逃げて持ち味が生きるタイプですから同型馬の有無が気になるところですが、メンバーを見渡すとジョーカプチーノくらい。ジョーはゲートの出が悪いことがありますが、シルポートは安定していますからね。引き続き状態もよさそうですし、これは期待が膨らみます。

シルポート


 最後に2歳馬をご紹介しましょう。POG特集でも取り上げたサクラルモンド。羽月厩舎に入厩済み。すでにウッドチップコースで数本追い切りをかけられています。

サクラルモンド


サクラルモンド(2)


「見てのとおり、まだ体が緩くて幼いんです。しかし、追い切ってみると想像より時計も速いし走る様もいい。入厩当初より子供子供した印象が薄れてきました。"変わる"馬は走るといいますが、それがあてはまるタイプと言えそうです」(羽月師)

 デビューは6月の阪神開催の予定。そのころにはもっと体も引き締まり、さらに変わっていてほしいものです。

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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