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価値ある勝利・日本ダービー

  • 2011年06月03日(金) 12時00分
 日本ダービー、池添騎手とオルフェーヴル、見事な強さでしたね〜。

 道中はこれまでの道のりを物語るような素晴らしい折り合い、そして直線では、ナカヤマナイトの激しいブロックにも打ち勝っての内容。

 まさにサバイバルを自らの力でもぎとったとも思えるレース振りに、改めてオルフェーヴルの強さと池添騎手との絆を感じるものでした。レース後、

「外国人騎手の参戦や乗り替わりが多い時代。僕は新馬戦から歩んできたのだから、絶対にテン乗りの騎手には負けたくない」という思いだったと語った池添騎手。

そしてレース前には、

「ダービーに乗れば乗るほど勝ちたいという言葉を軽々しく口にできないでいた。でも今回は、ダービーを勝ちたいと言えます」と、口にし、皐月賞を勝って1番人気で臨んだ大舞台。

 そんな中において手にしたこのダービー制覇というのは非常に価値の大きく、本当に素晴らしいものでした。

 それにしても、この流れの原点となったと思えるのが、兄・ドリームジャーニーから。

 池江厩舎と池添騎手の絆は、兄から弟へと繋がり、今後は2歳馬の妹へと…。

 池江厩舎&池添騎手のイケイケコンビの今後さらなる活躍馬の輩出、そして池添ジョッキー自身の騎手としてのさらなる飛躍が期待できることでしょう。

 さて今週は、東京競馬5週連続G1のラストを飾る安田記念。

 やはり注目は何といっても前走のヴィクトリアマイルでブエナビスタに勝って、5つ目のG1を手にしたアパパネでしょう。

 ヴィクトリアマイルの彼女を見ていると、もうONとOFFの切り替えが完全についてきたと思わせるほどで、パドックと蛯名騎手が跨ってからは気合い面が全く違う状況に変化。

 やはり数々の舞台を経験し、3冠を手にした彼女は、さらなるパワーアップをしているということなのでしょう。

 今回、オトコ馬相手とはなりますが、ブエナビスタに勝利しているのですから、怖いものはないと感じます。

 相手には、ここ2戦とはまるで違う雰囲気に変化したダノンヨーヨーに期待。

 なおレース当日の東京競馬場には、現在JRAでナビゲーターをつとめる桐谷さん、吉高さん、佐藤健さんが来場し、お昼休みにはイベントも行われます。私も参加させてもらう予定です。

 是非とも皆さん可能ならば、東京競馬場でお逢いしましょう。

 ホソジュンでした。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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