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浅野靖典さん「即答!10の質問」

  • 2011年06月06日(月) 12時00分
浅野靖典
1969年8月1日、千葉県出身。フリーアナウンサー、ライター。中央競馬、地方競馬に精通し、多数の競馬関番組やイベントで幅広く活躍。著者には『廃競馬場巡礼』(06年東邦出版)。「競馬総合チャンネル」で「地方競馬に突撃しよう」「南関東重賞展望」を掲載中。





◆「即答!10の質問」
ファンの皆様の質問にお答え!

Q1.地方でも中央でも活躍されている浅野靖典さん。競馬に触れない日ってありますか?

 今は、締め切りが毎日あるので、競馬に触れない日はないですね。今日もここに来る前に、原稿3本書いてきました。もうね、自転車操業ですよ。漕がないと倒れちゃいますから。がんばらないと!

Q2.一番好きな馬を教えてください。

 う〜ん、心に残る馬はいるんですけど、どれが一番とか好きとかいうのはないんですよ。

 「今もしこの馬が出たら馬券を買っちゃうな」というのであれば、地方のエレーヌです。残念ながら今はいないですけどね。現役馬ではラブミーチャン。

 あとは日本人的な考えですけど、健気な馬っていいですよね。高知でほとんど毎週走っているペコチャンフラワーという馬がいるんですよ。この馬も応援したくなりますね。

Q3.馬券はどれくらい買っていますか? 収支はどうですか?

 馬券で身を持ち崩しちゃいけないと思っているので、1レースあたり3000円以上は買わないようにしています。

 収支は、そりゃあ…。だけど、黒字の競馬場があります。香港と門別が大黒字。門別はパドックと人との間隔がすごく近いから、パドック診断だけでバキバキに当たりますよ。

 パドック診断というのは、“そのレースに出てくる馬は大体同じくらいの力です”って、主催者側が教えてくれているんだから、その中で馬にヤル気があるのかないのかを判別すればいいんじゃないのかなっていうのが基本にあるんです。あとは、本人がそれを見抜けるようなコンディションなのかどうか。健全な馬券は健全な肉体と精神に宿る、ですよ!

Q4.WIN5はもうやっていますか? どういう印象をお持ちですか?

 まだWIN3が最高ですけれど、あれは獲れます! ただ、テクニカルな部分が占めるウエイトが大きいとは思いますね。

 いろいろ調べたんですけれど、これからの時期は当たりにくくなるような気がします。季節の変わり目は避けた方がいいんじゃないかなあ。馬の体調が安定する秋が獲りやすいと思います。

Q5.全国を回られていて、好きな競馬場はどこですか。

 特別扱いはあまりないですが、自腹でも行きたいな! というのは、帯広と門別かな。

 門別は、僕は競馬場にひとりではあまり行かないタイプなので、行くとだいたい牧場の知り合いに出会うという部分も大きいですね。

Q6.競馬に関わっている人で、浅野さんが選ぶスゴイ人ベスト3を教えてください。

 スゴイ人ですか〜、みんなすごい人だと思っていますからね。(赤見)千尋だってすごい人だと思いますよ。騎手を辞めて、浅草今半でのアルバイトから短期間でここまでのし上がってきた。それだけのバイタリティがあると思いますから。

 調教師で尊敬しているのは船橋の岡林光浩先生。馬を見られるし、経営者としても見習いたいタイプです。

 騎手では、ライアン・ムーア騎手、というのはダメ(笑)? 手綱が短くて常に緩く、こぶしで首を押して馬を動かす。人の支配下に馬をいさせられるすごさを感じるんですよね。

Q7.地方に行かれた時に絶対に食べるおススメ料理やお酒はありますか?

 基本的には馬券ばっかり買っていますけど(笑)。美味しいのは、門別のジンギスカン、園田のタコ天、福山の天ぷらそば、帯広のカレーラーメン。

 基本的に僕はラーメン食いなので、その土地土地のラーメンは必ず食べますね。荒尾に行った時は、スタンド2階のラーメン屋で必ず食べます。高菜をドカッと入れて。いいですよ!

Q8.「廃競馬場巡礼」という本があると知り、読んでみたいと思いました。廃競馬場の中で浅野さんの心を動かした競馬場はどこでしたか?

 廃競馬場めぐりはおもしろいです。本になっていないところ含めると、30か所くらい行っていますかね。

 一番跡地っぽくて好きなのは、鹿児島県の鹿屋。走路が市有地だったので、今でも3/4周くらい車で走れます。大阪の春木は印象深かったですね。廃止のされ方も切なかったですし、地元のおっちゃんから競馬がなくなった無念さを聞かされましたし。調べていて面白かったのは長野県の上諏訪ですね。

 韓国・ソウルのトクソム競馬場跡地にも3回行きました。今度、同じ韓国のテグ(大邱)競馬場跡地に行こうと思っているんです。日本統治時代のテグに競馬場があったんです。大邱駅から歩いて15分くらいのところにあります。

Q9.地方競馬を訪れて、驚いた施設はありますか?

 見てびっくりしたのは、名古屋の馬頭観音。鉄筋コンクリートですごく大きいんですよ。神社みたいです。

Q10.競馬に携わってきて、一番感激したことはなんですか?

 ツルマルボーイが安田記念を勝った時(04年)です。東京競馬場で生産者の浜本牧場の社長と一緒に観ていたんです。あの時は、直線でオレンジの帽子が上がって来て、そこにテレグノシス、バランスオブゲームが迫って来るわけですよ。

 死ぬほど机を叩きましたよ。「ボーイ!ボーイ!ボーイ!」って。

 その前の大阪杯が4番人気6着。そこから安田記念だから、はっきり言ってあんまり人気もないわけです。でも、自分的にはなんとなくツルマルボーイが勝つ予感がしていたんですよね。それで本当に来てくれたからもう…あのシーンを思い出すと涙が出ます。

 本当、感無量でした。静内でよく一緒に飲んでいた浜本おじちゃんが、表彰式の壇上に上がるわけですよ。極端な事を言うと、この仕事を始めて良かったなと思ったくらいです。

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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