直線大外から一気に突っ込んできた伏兵トーホウアスカ(父チーフベアハート)の切れが目立ったこともあるが、順当に勝った注目のピースオブワールド(父サンデーサイレンス)のゴール前は、前走ほどシャープではなかった印象もある。
しかし、上がりは34.5−推定11.3秒。危なげはなかった。おそらく、中1週で立て続けに3戦もしたのと、スタートが良すぎて前半なだめて下げる形になったことが、多少なりとも影響したのだろう。
直接、12月のG1ジュベナイルFに向っても良かっただけに、もうテーマは1つだけ。どれだけ使わずに、我慢のローテーションで桜花賞に出走できるかだろう。いとこになるタイキシャトルも、一族のシンコウラブリイも、間があいてもまったく平気だった。
12月のG1は使うだろうが、今回の反動が出るようなら無理する必要はなく、とにかく余計なレースを使わないことだ。
1分22秒2はやや平凡。大跳びで一気に伸びたトーホウアスカは、次走もう一度好走したら本物だろう。人気のワナは、インでもまれたこともあるが、イレ込みが激しかった。
新潟の1分33秒8は考えてみればさして優秀なタイムでもなく、こちらも次走の阪神ジュベナイルFで真価が問われる。
中山のアルゼンチン共和国杯の2分30秒6のタイレコードはすごい。53キロの軽量とはいえ、圧勝したサンライズジェガーは一気にトップグループに入ってきた。後半の6ハロンも連続して11秒台のラップが刻まれた中身の濃いレースで、結果として1〜2着したのはレベル高しとされる4歳馬。残念ながら善戦のベテラン勢と、また人気のタップダンスシチー、アクティブバイオなどの5歳馬は、実力負けの印象があった。世代交代はここへきて確実に進んでいる。