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戸崎圭太騎手「即答!10の質問」

  • 2011年07月04日(月) 12時00分
春のGIシーズンでひと際輝いた戸崎圭太騎手。内田博幸騎手が中央に移籍して以来、地方競馬をけん引し続けています。その地方の雄がついに、安田記念で悲願の中央GI制覇を成し遂げました。



戸崎圭太
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。公営・大井競馬所属の騎手。地方競馬教養センターを卒業し、98年に免許取得。08年09年連続全国リーディング獲得、現在東京ダービーを4勝中と、地方競馬のトップを独走中。05年からは中央へも参戦し、10年の武蔵野Sで重賞初勝利。11年、リアルインパクトで安田記念を制し、悲願の中央GI勝利を果たした。





◆「即答!10の質問」
ファンの皆様の質問にお答え!

Q1.戸崎圭太騎手、安田記念優勝本当におめでとうございます☆ 「おめでとう」の嵐だったと思いますが、川島正行調教師からはどんなお言葉がありましたか?

 そうですね。川島先生からは「おめでとう」と言っていただきました。あと「上手く乗ったな」と。それがうれしかったですね。先生から誉められたということがうれしかったです。

 あの時は、翌日が大井で騎乗でしたので、レース後すぐに調整ルームに入ったんです。だから勝った直後は、ルームに入って1人で余韻に浸っていましたね。

Q2.安田記念ではリアルインパクトやられてしまいました(笑)。落鉄していたと言うんですから、驚きです。落鉄の瞬間って分かるんですか?

 いや、正直分からなかったですね。レース中に落鉄しても、あまり分からないんです。「もしかしたら」という感じはありますけど、はっきりとは分からないですね。

 でも、リアルインパクトは、落鉄した後もしっかり走ってくれましたからね。すごい馬だなと思いますね。

Q3.中央で安田記念を勝ち、その直後に大井で東京ダービーを制覇。その勢いがすごいです。ただいま絶好調ですが、逆に今困っていることはありますか?

 困っていることですか? いや、特別はないですね。あ、ひとつ、今日もそうですけどお陰様でこういうインタビュー取材が多くなりまして、僕の日本語は大丈夫かな? というところで困っていると言いますか。

 文章としてちゃんと成り立っているのか、質問の答えになっているのか、とか。そういうところが心配です。

Q4.クラーベセクレタを応援しています。ダービーももちろん感動しましたが、その前の7馬身差の羽田盃が衝撃でした。ゴールして後ろを見ていましたが、あの着差をどう思いましたか?

 ゴールして後ろを見たのは、「どれくらい来ているのかな?」というのがあったので。結構離しているという意識はあったんですが、思った以上の差でしたね。

 目一杯走っていなかったので、それであの着差はびっくりしたかなという感じです。何かもう、圧倒的な強さを感じましたね。道中はいつでも弾けそうな感じで、「まだ行っちゃだめだよ」というくらいの手応えでした。すごい馬ですよね。

Q5.地方競馬の大将フリオーソが大好きです!! 常に第一線のレースだけを走りながら、大崩はしないし、勝つところでしっかり勝ちますよね。どうしてこんなにも強いんですか?

 どうして強いか……やっぱり、力というよりも賢さですよね。賢いです。素直というか、真面目というか。ここにきて、さらに精神的な部分の成長があったのかなというのも感じますし。

 ずっと走っていながらこうしてどんどん成長していく馬って、なかなかいないと思います。素晴らしい馬ですね、本当に。こんな馬は他にはいないです。素敵な馬ですね。もう、足を向けて寝られないくらいです。

Q6.戸崎騎手の中央での活躍の幅がどんどん広がっていますね。芝への抵抗みたいなものはもうないですか? 中央ではどこの競馬場のコースが乗りやすいですか?

 芝は今でもすごく難しいです。だから意識は違いますね。当たりをあまり強くするとちょっと違うので、そこを優しくするように気をつけています。鐙の長さは一緒ですね。それがいいかどうかは分からないですけど、自分では今はそうしています。重心の位置なんかは、変えているイメージがありますけどね。

 好きなコースは東京競馬場ですかね。広いし、ゆったり競馬もできますし。直線はちょっと長すぎるかなって思いますけど(笑)、広いから好きですかね。

Q7.家に帰ってまずすることは何ですか?

 手洗い、うがいです。その後は、その時によって全然違います。まあ、だいたいは食事ですかね。

 缶ビールを開けた時の“プシューッ”というのが、あれでホッとすると言いますか。「今日も1日やりきったぞ!」って思います。

Q8.クールでまじめなイメージの戸崎騎手ですが、最近大笑いしたことは何ですか?

 大笑い? 何だろうな、何かあるかな? パッとは出てこないですけど、普段、若い子達とのコミュニケーションで笑っている感じですかね。つまらないギャグとかやっています。

 「クールで真面目なイメージ」というところは、まあ、確かにそう装っていますね。質問をくださった方は、そこをちゃんと見ているということですよね。素敵な方です。

Q9.今までについたニックネームを教えてください。

 「サル」とか「モンキー」ですね。中学校の時とか結構前ですけどね。今はさすがに言われないです。今はほら、その感じがいくらか消えて、クールと真面目なイメージがあるので(笑)。でも、自分では結構好きです。パドックでそうやって呼んでもらっても、全然構わないです。

Q10.名実共にトップジョッキーと言える戸崎圭太騎手。好きな言葉は何ですか?

 「自分に克つ」ですね。中学校の時に野球をやっていて、その先生にこの言葉を教えてもらいました。それからずっと自分と戦ってきました。

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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