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川須栄彦騎手「即答!10の質問」

  • 2011年08月15日(月) 12時00分
乗れてる若手騎手に迫るこの夏の特別企画。3人目のゲストは、現在関西リーディング4位(8月15日現在)と大ブレイク中の川須栄彦騎手です。初々しくも、プロ意識を強く持つ川須騎手の素顔に迫ります。



川須栄彦
1991年11月9日生まれ、福岡県出身。同期は高倉稜、平野優ら。10年3月、栗東・本田優厩舎からデビュー。初騎乗は同月13日中京1Rで13着。初勝利は5月23日新潟1Rだった。同年の勝利数は18にとどまるも、翌11年は53勝(8月15日現在)を挙げ、関西リーディング4位(8月15日現在)と大躍進。今最も勢いのある若手として注目されている。





◆「即答!10の質問」
「川須栄彦」が丸分かり!

―― まずは、競馬に関する5つの質問!

Q1.ジョッキーを目指した理由は何ですか?

 僕は、馬に乗ったこともなくて、競馬への興味があったわけでもなかったんですけど、プロのスポーツ選手になりたかったんです。小学校の時は、プロ野球選手になるのが夢でした。

 でも、中学校の頃に現実というのを知って…。競艇や競馬ならこういう体型を活かせると父親に聞いたんです。その時はちょうど、ディープインパクトが一般のニュースでも話題になっていた時期でした。未知の世界だけどチャレンジしてみようかなという気持ちになって、競馬学校を受験しました。

Q2.「他の騎手に絶対に負けない」ところはどこですか?

 気持ちです。負けない気持ち。高倉(稜)も同じことを言っていたんですか? それはあいつが真似していますね(笑)。

 技術は、今も昔も自分が下手なのは分かっています。僕が生まれる前から騎手をされている方たちがいる中で、間違いなく自分は下手なので。

 その中で、がむしゃらにがんばるしかないなって思っています。「負けない」「絶対に上にいく」という気持ちだけは昔から、って騎手になってまだ2年ですけど(笑)、それは常に持っています。

Q3.「この競馬場なら任せておけ!」という、得意な競馬場を教えてください。

 んー、「任せておけ」というとあれですけど、今年は震災の影響もあって小倉開催がすごく長くて、そこで勝たせてもらいました。小倉は地元でもあるので家族や親戚も応援に来てくれるから、やっぱり良いところを見せたいですし、小倉では横断幕もいっぱい張っていただけるので、負けられない競馬場ですね。いつもそういう思いでいます。

Q4.実は…「ジョッキーを辞めたい」と思ったことがある?

 ジョッキーを辞めたいと思ったことはないです。ただ、今もそうなんですけど、悩むことはたくさんありますよね。何かひとつ悩みがあって、それが自分の中で納得できるようになって、そうしたらまた別の悩みが出てきて、という繰り返しだと思います。

 騎手になる前からそうだったと思うんです。初めて馬に乗り始めた時、最初は高さや揺れが怖くて、バーって暴走されて落ちることもありました。「乗りたくないな」っていうところから落とされて、それでも乗せられて、ちょっとずつその恐怖心を克服していきました。

 今でも競馬に乗っている中でたくさん課題があります。でも、そうやって成長していくというか。だから辞めたいって思ったことはないですよね。それだけやりがいも感じますし、そういう悩みがある分、勝った時の喜びや達成感が大きいです。

Q5.穴馬に乗るときはどんな気持ちで騎乗しますか?

 自分が「勝ちたい、勝ちたい」って気負いすぎても空回りしちゃうので、その馬がどういう馬かをしっかり見極めて、少しでも良い結果が出せるようにいろいろと考えます。

 僕たち騎手は調教で何頭にも乗りますが、厩務員さんは2頭しか担当馬がいなくて、その2頭のうち月に1回競馬を使ったり、そういう思いで厩務員さんは担当馬を競馬に連れて来ているので、着順はひとつの差でも大きいですよね。賞金が出る出ないもありますし。だからまずは8着に持ってこようという気持ちがありますし、やっぱり8着よりも7着です。

 また、今まで乗っていた騎手がずっと後ろからの競馬をしていたら、逃げてみたり、ちょっと別のことをしたりします。それでバテる分なら厩務員さんも納得してくれます。そうやって、関係者の方に納得してもらう、または自分が納得できるように思いっきり積極的に乗ること。あとはどんな馬でも一頭一頭違うので、自分の技術向上も考えて、課題を持って乗っていますね。

―― 続いて、気になるプライベートについての5つの質問!

Q6.苦手なものは何ですか?

 暇を持て余すのが苦手です。「暇だな〜」って感じる時間が一番苦痛で、常に何かしていたいですよね。だから移動もそうでね。ずっと座っているっていうのがダメですね。

Q7.コレクションしているものはありますか?

 強いて言うなら洋服とか。買い物に行ったら結構買っちゃいますね。高倉と一緒に行くこともあります。ただ、一緒に行っても見るところが違うので、「何時にどこどこ集合ね」って(笑)。

Q8.女の子への連絡はメール派? それとも電話派?

 僕は電話派ですね。メールを打つのが面倒くさいっていうのもあるんですけど。ちょっとしたことでも、電話の方が早いですよね。

 高倉は口下手だからメール派って? 本当ですか? それは猫かぶっていますよ(笑)。僕に対しては全然違います。「お前はおもろくない!」「俺はおもろい」って、自分で言っていますから(笑)。

Q9.ズバリ、理想の女性像は?

 清潔感のある清楚な感じの人。でも、明るい人も好きです。芸能人で言うと…いっぱいいますね。吉高由里子さんが好きかな(照笑)。

 結構幅が広くて、「こういう人がタイプです」っていうのがないんです。好きになる人はいつも全然違う気がしますね。影響されやすいので、ドラマや映画に出ている人をすぐ「いいな」って思います。

Q10.理想のデートプランを教えてください。

 遊園地に行ったり、海に行ったり。僕は映画も好きなんですけど、やっぱりそうやって楽しみたいというか、アクティブにいきたい方ですね。

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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