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田辺裕信騎手「即答!10の質問」

  • 2011年08月29日(月) 12時00分
乗れてる若手騎手に迫るこの夏の特別企画。ラストを飾るのは、美浦の田辺裕信騎手です。元々技術に定評のあった田辺騎手が、デビュー10年目の今年大ブレイク。その素顔は意外にも、飾らない自然体な若者でした。



田辺裕信
1984年2月12日生まれ、福島県出身。美浦・小西一男厩舎所属。同期は五十嵐雄祐、柴原央明ら。02年3月にデビューして以来、コンスタントに勝ち星を重ねる。09年に初めて30勝超えの年間33勝を挙げると、翌10年は37勝、今年に入っては62勝(8月29日現在)と大きく飛躍。ゴルトブリッツでのアンタレスSで重賞初制覇を果たし、6月には関東リーディングトップに躍り出るなど、今年上半期の競馬を語る上で、欠かせない存在である。





◆「即答!10の質問」
「田辺裕信」が丸分かり!

―― まずは、競馬に関する5つの質問!

Q1.ジョッキーを目指した理由は何ですか?

 理由は、親父が競馬ファンだったからです。それと、体が小さくて、痩せていて、頭が…本当です(笑)。小さい頃は地元の福島競馬場が遊び場というか、父親に連れられてよく行っていましたね。

 実際に目指したのは、中2の進路を決め始める頃かな。結構ぎりぎりです。競馬場に、競馬学校の生徒募集のお知らせが出ていて、それを親父が見つけて。僕は普通の高校に行こうと思っていたんですけど、競馬学校の試験は秋で先に受けられるのもあって受けてみました。

 それまで馬に触ったこともなかったので、難しいとは思ったんですけど。それでも受かったので。良かったです。

Q2.「他の騎手に絶対に負けない」ところはどこですか?

 何でもいいですか? 食べる量は負けないと思います。昔は大食いとかよくやっていました。何人分食べたらタダになる、みたいな。

 体重が大丈夫だったかって? 大丈夫なわけがないじゃないですか(笑)。ギャル曽根が何であんなに細いか分からないです。そのまま身になりましたもん。それはデビューして2、3年目くらいだったかな。「これはダメだな」と思って、暴飲暴食をやめました。

 食欲を抑えるのは簡単じゃなかったですよ。一時は、食べても食べてもお腹いっぱいにならなくて。だから、減量はきつかったですね。

 今もその名残があって、僕、軽ハンデはあまり乗らないんですよ。今は54kgからしか入れていないです。53kgでも乗れるんですけど、競馬での体重ってプレッシャーがかかりますよね? 「乗れるかな、乗れるかな」って、いちいち気を遣わなきゃいけないのがありますからね。

Q3.「この競馬場なら任せておけ!」という、得意な競馬場を教えてください。

 得意な競馬場って、そんなに気にしたことがないですね。小倉の成績が良いっていうデータがあるんですか? それは気がつかなかったですけど、そう言ってもらえるなら小倉で!

 距離は1200mか1700mか。芝なら1200m、ダートなら1700mですね。でも、ダートは汚れるから1200mの方がいいかな(笑)。逃げたいんですけど、なかなか行けないんですよ。速い先輩(中舘英二騎手)と川須(栄彦騎手)がいて行けないんです。

 逆に、新潟は好きじゃないですね。理由? 平坦で直線が長いからです。自分の中で、いまいち面白みが。強い馬に乗ったときは違うんでしょうけどね。府中も直線が長いですけど、坂があるとやっぱり違うんですよ。

Q4.実は…「ジョッキーを辞めたい」と思ったことがある?

 ないです! 一度もです! えっ、皆あるものなんですか? ジョッキー辞めたら行くところがないですよ、僕。そういう意識でいます。

 どんなに落ち込んでもですか? そもそも落ち込むことがあまりないですね。落ち込むというか、ちょっと気持ちが落ちるとしたら、騎乗停止とか裁決に注意されたとかそのくらい。あとはいつでも一緒です。

Q5.穴馬に乗るときはどんな気持ちで騎乗しますか?

 気が楽ですね。「一発やってやろう」とかは、人気薄でも人気馬でも思っていいことですし。そういう気持ちは同じですけど、単純にプレッシャーがかからないというか。

 そういう馬だと「ああ乗れ、こう乗れ」「ああ乗った方がいいんじゃないか」って、周りから言われることが少ないですよね。自由に乗せてもらえるから、それはそれで僕は楽しいです。

―― 続いて、気になるプライベートについての5つの質問!

Q6.苦手なものは何ですか?

 苦手なものは海藻とキノコです。何でかって? 美味しくないです。確かに味はないですけど、味がないなら食べなくてもいいじゃないですか(笑)。

 海藻は絶対にダメ! キノコの方がまだいいですけど、でも、できるだけ取ります。オムライスの中にマッシュルームが入っていると、全部バラしますからね、オムライスを。

 キノコはどこに食べに行っても、頻繁に出てきますよね。まあでも、言える時は「キノコは要らないです」って言います。彼女が手料理で作ってくれたらですか? ああ、食べない。絶対、絶対、食べないです!

Q7.コレクションしているものはありますか?

 コレクションですか? 何ですかね? 服! コレクションになるのかな?

 服は結構買います。原宿とか渋谷に買いに行くって? よく知っていますね。原宿というか表参道ですね。ただ、買っても着る機会があまりないんですよね。着ないで置いてある服は結構多いです。

 今日しているネックレスは、ずっと付けているんです。蹄鉄です。いつも買いに行くお店でたまたま出していたので買いました。

Q8.女の子への連絡はメール派? それとも電話派?

 僕はメールです。電話がかかってくると、いろいろと困ることがあるので(笑)。絵文字はもう、バンバン使いますよ。動くやつ。でも僕、1種類しかないですね。黒と白だけのお化けみたいなやつ。そのいろいろなバージョンを、全部に付けますね。

Q9.ズバリ、理想の女性像は?

 脚のキレイな女性。スラッとまっすぐがいいですね。O脚とか内股だと、顔が可愛いなと思っても、ちょっとマイナスになっちゃいます。脚は、結構重要です。

 芸能人で言うと? えっ、誰だろう? 脚のキレイな有名人…あっ、ゴマキ(後藤真希)!

Q10.理想のデートプランを教えてください。

 理想のデートは…どこかに行きたいというのはあるんですけど、歩くのが疲れるんですよ。ドライブはドライブで、早く車から降りたいじゃないですか。僕、目的もないのにドライブするのは好きじゃないです。

 ゴマキとデート出来たらですか? どこ行きますかね? イオンですかね。イオンの無印(良品)に行くと、ちょっとテンションが上がります。

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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