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太宰啓介騎手「即答!10の質問」

  • 2011年10月10日(月) 12時00分
今年でデビュー14年目を迎えた太宰啓介騎手。長い間追い続けた重賞タイトルをプレゼントしてくれたのは、牝馬のフミノイマージンでした。「一生記憶に残る馬」、そう語る大事な愛馬でこの秋、府中牝馬Sそしてエリザベス女王杯と牝馬の頂点を目指します。



◆太宰啓介
1979年4月22日生まれ、滋賀県出身。栗東所属、フリーの騎手。同期は池添謙一、酒井学ら。父は太宰義人元調教師。

98年に太宰義人厩舎から騎手デビュー。同年から多くの勝ち星を挙げ、同期の池添謙一との新人賞争いは惜しくも2位に終わるも、34勝を挙げる活躍。その後も毎年二桁勝利を続けている。また98年、06年、09年、10年にフェアプレー賞を獲得。

デビューの年から重賞騎乗のチャンスにも恵まれ、GIで2着に入ることもあったが、勝利までにはあと一歩届かずにいた。悲願達成となったのはデビュー14年目の今年4月、フミノイマージンで福島牝馬Sを制し、自身初の重賞勝利を手にすると、続く6月のマーメイドSも同馬で優勝。この秋、同馬とのコンビで、重賞、GIへと挑む。





◆「即答!10の質問」
ファンの皆様の質問にお答え!

Q1.太宰騎手、フミノイマージン(本田優厩舎)での重賞勝利おめでとうございます!! この馬が太宰騎手で重賞を勝てたことがとてもうれしいです。太宰騎手にとってはデビュー14年目での重賞勝利。ご自分にどんな言葉をかけてあげましたか?

そうですね、「やっとこさやね」って(照笑)。14年目でやっと獲れたぞという。勝てるまで、長かったですからね。

Q2.太宰騎手と言えば「人気薄でもってくる!」イメージです。馬券で信頼させていただいています(笑)。ご自身でも人気は気にしていますか? 大穴を空けた時はどんな心境ですか?

一番の理想は、1番人気できちんと勝つことなんでしょうけど、でも人気薄は人気薄でまた違う印象を残せるので、それで勝つのも楽しいです。やっぱり気持ちいいですしね。

Q3.2歳馬がデビューしていますが、騎手の方もPOG本を見て、乗りたい馬をチェックしたりしますか?

しないです。僕はあんまり見ないですね。気にならないかですか? うーん、どうですかね。まあ、ある程度は見るんですけど、そこまでは気にしていないですね。どちらかと言うと、馬が回ってきてから調べます。

Q4.太宰騎手を応援しています。太宰騎手は身長が高いですが、フォームが綺麗だな〜と思っています。身長が高いならではの工夫や苦労ってありますか?

デビューした時から、調教師の先生には「体が大きい分、人より姿勢に気をつけた方がいい」って言われていました。その方がキレイに見えますし、バランス悪く乗ると余計に目立ちますからね。だから、姿勢は気をつけていますね。

減量は、今はだいぶ慣れましたけど、デビューした頃はやっぱりしんどかったです。夜遅くまで汗取りしたりしていましたね。

Q5.騎手の方の日常、丸一日のスケジュール的なものを聞いてみたいです。よろしくお願いします!

はい。ええと、今だと朝は4時半に起きて、着替えて、5時過ぎに厩舎に行きます。9時半頃に終わって、お風呂に入ってから帰って、ご飯を食べて、ですね。

僕は、昼寝は絶対しますね。1〜2時間くらいします。健康的ですねか(笑)? あとは、昼から厩舎に顔を出しに行って、その後はもう自由です。

調教で乗るのは、水曜日だと4頭5頭、多いときは8頭くらいです。そういうときは、ずっと乗りっぱなしですね。乗る馬が次から次と来ます。

Q6.競馬の当日、レースとレースの間は何をしているのですか?

何をしているだろう? 競馬をずっと見ていますね、新聞を読んだりもします。その間に寝ることですか? それはしてないですね。

Q7.これまでにやってしまった、レース中のあり得ないミスを明かしてください!

うーん、直線で鞭を落としたりということは、たまにありますけどね(苦笑)。つるんと滑ってしまって。

そうするとやっぱり焦りますけど、がんばって追いますね。まあ、ちょうどテレビに映っていたりしないといいな…というのは気にします(笑)。

そういうとき、普段通りに帰ってくるんですけど、着差が接戦だとやっぱり言われちゃいますよね。最近だとですか? 最近はしていないかな。1年はしていないです。

Q8.調整ルームってどんな部屋なのですか? 何があるのですか? どうやって過ごしているのですか?

みんな個室で、あるのはテレビと布団くらいですね。部屋は和室と洋室の両方があるんですけど、僕はどっちでもいいです。僕の場合は、競馬場によって違いますね。京都だと和室、阪神だと洋室とか。

どうやって選んだのかな? 確か、僕が選んだ時は、結構埋まっていたんですね。で、空いている部屋で、端っこの方が静かで好きなので、端っこの部屋でって。

過ごし方は…そうですね、雑誌をいっぱい買い込むんですね。それをずっと読んでいます。読みながらサウナに入ったりもしますし。

サウナに入っている時間は、どれくらいかな? 落ちるまでですね。だいたい1時間で1kgちょっと落ちるんです。だから、2kgのときは2時間とかですね。

Q9.今までについたニックネームが知りたいです。

ええ、何だろう? ないんじゃないですか(笑)? みんなからは“ケイちゃん”って呼ばれているんですけど。それくらいですかね。

Q10.寝る時に欠かせないものはありますか? ちなみに私は、手触りがふわっふわのハンドタオルです。

僕は、横に水がないと嫌なんですよね。だからいつも、ペットボトルとかコップを横に置いて寝ています。

夜中に、知らない間に飲んでいるなんてことも。朝起きたら水がちょっと減っているときがあります(笑)。

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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