京王杯2歳Sを関東馬のレオアクティブが勝った。申し訳ないがPOG的には全くノーマークで、それどころか馬券的にもノーマークだった。
その反省を込めて同馬についてあれこれ考えていたのだが、感心するのはその血統(母系)の渋さである。母系を辿っていくと、プリンスオブバーズ(母の母の父)はともかくとしてオペラハウス、コインドシルバー、ヴィミーといまどきの流行りではないスタミナ色ばかりが目につく。それでもこの馬のようにポンと活躍馬が出るのは、シラオキ系という名牝系の底力なのだろう。
現在はどちらかというと関西にファッショナブルな血統が集まってしまうので、関東馬からひょっこりPOG活躍馬が出るとそれが古い牝系の馬というケースはよくある。レオアクティブは11代母の第四フロリースカップからが日本生まれで、同馬は1912年生まれ。シラオキ系の馬はすべて100年日本にいる血統なのかと思うと、どこか感慨深い。
そんなことを調べていると、偶然、ラフィアン(マイネル)の2歳戦活躍馬には古い母系が多いことに気付いた。
マイネルロブスト→6代母のミスイエリユウ(1955年生)からが日本生まれ
マイネルギブソン→レオアクティブと同じく、11代母が第四フロリースカップ
マイネイサベル→9代母の第二プロポンチス(1910年生)からが日本生まれ。
ちょっと古くなるが、GI馬マイネルレコルトは5代母が漢字馬名。宝光というトウルヌソル牝馬で、1932年生まれだ。
だからといって「古い牝系のマイネル」を狙えばいいというものでもないが、そんなPOG戦略はひとまず置いて、たまには血統を育んできた人々の歴史に思いを巡らせてみるのも興味深い。