競輪
クラレント、東スポ杯2歳Sの真相
- 2011年12月13日(火) 18時00分
マイルCS前日の土曜日には、2番人気クラレントで東京スポーツ杯2Sに出走。が、しかし、馬場入り後に放馬のアクシデントが…。今回は、そのときの心境や道中の回顧、敗因に至るまで、東スポ杯を振り返りつつ、朝日杯FSへの意気込みをお聞きしました。
■ファンのみなさん、もう少し優しく…(笑)
──東京スポーツ杯2歳Sは、レース以前に放馬してしまいました…。
小牧 もう、落ちた瞬間は、このまま立ち上がらんとこうかな…と(笑)。馬場入りが先頭だったでしょ(1枠1番)。その前から早く走りたがっていたから、危ないかな…とは思ってたんやけどね。案の定、Uターンして。最初は僕も、ちょっとこらえてたんですけどね。雨だったでしょう。合羽を着てたもんだから、余計にザザーッと滑ってしまって(笑)。倒れてから、首だけ上げて馬を見たら、もうあっちのほうに走っていってるし…。あー、もうこのまま寝とこうかなと(笑)。ヤジもすごかったしね。ファンのみなさん、ああいうときは、もう少し優しくお願いします(笑)。
──ちなみに、どんなヤジが聞こえてきたんですか？
小牧 『なにしてんねん！』とかね。まぁ、お客さんはお金を賭けてるから当然やね。ただ、一番ショックなのは僕やから…(笑)。でも、これからはああいったことがないように気を付けます。
──馬場入り前から、不安があったとのことですが、普段よりテンションが高かったんですか？
小牧 テンションは高くなかったです。いつも通りでした。ただ、普段からちょっと物見するところがあって。レースも全然ダメでしたね(13着)。
──やはり放馬の影響もありますか？
小牧 それより馬場やね。最後の直線は外に出してほしい、という指示があったんです。外を回って、どのくらいの脚を使ってくれるかなぁと思ってたんだけど、全然伸びてくれなかった。やっぱり雨(馬場)ですね。
──道中の馬の雰囲気はいかがでした？ やはり走りずらそうでしたか？
小牧 道中は普通でしたね。最初だけ、少し行きたがる素振りを見せたけど、もともとすぐに折り合いのつく馬なので。とにかく、直線に向いてからが、全然ダメやったわ。
──直線の走りは、これまでと明らかに違いましたものね。でも、敗因がはっきりしているぶん、次は改めて期待が持てるのではないです？
小牧 そうですね。放馬の影響も多少はあるやろうしね。デイリー杯2歳Sを勝って、走ることは確信したし、次の朝日杯では改めてどんな走りを見せてくれるのか、楽しみですけどね。いい走りができたらいいなと思います。
──橋口先生は、この一戦に関してはどうおっしゃってましたか？
小牧 「踏んだり蹴ったりやなぁ」って(笑)。あとやっぱり�牘�もあるやろ�瓩辰董�
──レース後の馬の雰囲気はいかがでしたか？ ダメージはありませんでしたか？
小牧 大丈夫だと思う。上がってきてからも、それほど息も乱れてなかったし。きっと、走ってないんですね。
──クラレントとリディルについては、ユーザーからも次のような質問がきています。
『橋口先生も会見で2日間とも期待しているとおっしゃっていただけに、とても残念な結果になってしまいました。ショックも大きいかと思いますが、小牧さんはこういった状況で、気持ちの切り替えがすぐにできるほうですか？ それとも、いったん立ち止まって考えるほうですか？』
小牧 気持ちはすぐに、次の週の競馬に向かってますけどね。もう仕方がないんでね。ただ、一瞬一瞬は落ち込みますよ。“あ~、失敗した…”ってね。ただ、これだけ長いこと騎手をやってると、もう引きずりはしないね。
──レースによっては、ドーンと落ち込まれた経験もありますか？
小牧 何度かはありますね。明らかに自分のミスで負けたようなときとか。今回もまぁ、あの放馬は僕のミスですけどね。やっぱり落ちたらアカンね。
──続いても、2頭についてのユーザーからの質問なんですが、
『クラレントは、ダンスインザダーク産駒ということもあり、ダービーや菊花賞など、長距離で楽しめそうな馬でしょうか？ それともリディルのように、マイラータイプの馬でしょうか？』
小牧 まだなんとも言えないけど、リディルとは明らかにタイプが違うね。リディルはスピードがあるぶん、ガーッと行くタイプやけど、クラレントはすぐに折り合いが付くから。悪い意味ではなく、あんまり走るのが好きな馬じゃないかもね(笑)。
──そういった部分がいいほうに出る場合もありますよね。
小牧 そうそう。距離を持たせようと思ったら、折り合いが付くのが一番やからね。
──ちなみに、ジョッキーの方は距離適性について、どういったところで判断されますか？ やはり血統などもひとつの指針にされますか？
小牧 ほかのジョッキーはわからないけど、僕は正直、血統のことはあまり知らないんです(笑)。だからというわけではないけど、気にしませんね。距離云々の判断は、折り合いはもちろん、最後まで伸びてるか、あるいは止まってしまうかなど、やっぱり乗った感覚ですね。
【次回の太論は？】
座右の銘からお酒の飲み方、人付き合い、あるいは馬との付き合い──次回の太論では、ジョッキー、そして一人間として、小牧太のこだわりに迫ります！
■ファンのみなさん、もう少し優しく…(笑)
──東京スポーツ杯2歳Sは、レース以前に放馬してしまいました…。
小牧 もう、落ちた瞬間は、このまま立ち上がらんとこうかな…と(笑)。馬場入りが先頭だったでしょ(1枠1番)。その前から早く走りたがっていたから、危ないかな…とは思ってたんやけどね。案の定、Uターンして。最初は僕も、ちょっとこらえてたんですけどね。雨だったでしょう。合羽を着てたもんだから、余計にザザーッと滑ってしまって(笑)。倒れてから、首だけ上げて馬を見たら、もうあっちのほうに走っていってるし…。あー、もうこのまま寝とこうかなと(笑)。ヤジもすごかったしね。ファンのみなさん、ああいうときは、もう少し優しくお願いします(笑)。
──ちなみに、どんなヤジが聞こえてきたんですか？
小牧 『なにしてんねん！』とかね。まぁ、お客さんはお金を賭けてるから当然やね。ただ、一番ショックなのは僕やから…(笑)。でも、これからはああいったことがないように気を付けます。
──馬場入り前から、不安があったとのことですが、普段よりテンションが高かったんですか？
小牧 テンションは高くなかったです。いつも通りでした。ただ、普段からちょっと物見するところがあって。レースも全然ダメでしたね(13着)。
──やはり放馬の影響もありますか？
小牧 それより馬場やね。最後の直線は外に出してほしい、という指示があったんです。外を回って、どのくらいの脚を使ってくれるかなぁと思ってたんだけど、全然伸びてくれなかった。やっぱり雨(馬場)ですね。
──道中の馬の雰囲気はいかがでした？ やはり走りずらそうでしたか？
小牧 道中は普通でしたね。最初だけ、少し行きたがる素振りを見せたけど、もともとすぐに折り合いのつく馬なので。とにかく、直線に向いてからが、全然ダメやったわ。
──直線の走りは、これまでと明らかに違いましたものね。でも、敗因がはっきりしているぶん、次は改めて期待が持てるのではないです？
小牧 そうですね。放馬の影響も多少はあるやろうしね。デイリー杯2歳Sを勝って、走ることは確信したし、次の朝日杯では改めてどんな走りを見せてくれるのか、楽しみですけどね。いい走りができたらいいなと思います。
──橋口先生は、この一戦に関してはどうおっしゃってましたか？
小牧 「踏んだり蹴ったりやなぁ」って(笑)。あとやっぱり�牘�もあるやろ�瓩辰董�
──レース後の馬の雰囲気はいかがでしたか？ ダメージはありませんでしたか？
小牧 大丈夫だと思う。上がってきてからも、それほど息も乱れてなかったし。きっと、走ってないんですね。
──クラレントとリディルについては、ユーザーからも次のような質問がきています。
『橋口先生も会見で2日間とも期待しているとおっしゃっていただけに、とても残念な結果になってしまいました。ショックも大きいかと思いますが、小牧さんはこういった状況で、気持ちの切り替えがすぐにできるほうですか？ それとも、いったん立ち止まって考えるほうですか？』
小牧 気持ちはすぐに、次の週の競馬に向かってますけどね。もう仕方がないんでね。ただ、一瞬一瞬は落ち込みますよ。“あ~、失敗した…”ってね。ただ、これだけ長いこと騎手をやってると、もう引きずりはしないね。
──レースによっては、ドーンと落ち込まれた経験もありますか？
小牧 何度かはありますね。明らかに自分のミスで負けたようなときとか。今回もまぁ、あの放馬は僕のミスですけどね。やっぱり落ちたらアカンね。
──続いても、2頭についてのユーザーからの質問なんですが、
『クラレントは、ダンスインザダーク産駒ということもあり、ダービーや菊花賞など、長距離で楽しめそうな馬でしょうか？ それともリディルのように、マイラータイプの馬でしょうか？』
小牧 まだなんとも言えないけど、リディルとは明らかにタイプが違うね。リディルはスピードがあるぶん、ガーッと行くタイプやけど、クラレントはすぐに折り合いが付くから。悪い意味ではなく、あんまり走るのが好きな馬じゃないかもね(笑)。
──そういった部分がいいほうに出る場合もありますよね。
小牧 そうそう。距離を持たせようと思ったら、折り合いが付くのが一番やからね。
──ちなみに、ジョッキーの方は距離適性について、どういったところで判断されますか？ やはり血統などもひとつの指針にされますか？
小牧 ほかのジョッキーはわからないけど、僕は正直、血統のことはあまり知らないんです(笑)。だからというわけではないけど、気にしませんね。距離云々の判断は、折り合いはもちろん、最後まで伸びてるか、あるいは止まってしまうかなど、やっぱり乗った感覚ですね。
【次回の太論は？】
座右の銘からお酒の飲み方、人付き合い、あるいは馬との付き合い──次回の太論では、ジョッキー、そして一人間として、小牧太のこだわりに迫ります！
質問募集
- 太論 / 小牧太
-
このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。あなたから
コラムニストへの「ぜひ聞きたい！」という質問をお待ちしております。
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。
