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フィリーズレビュー、中山牝馬S、アネモネSなど

  • 2012年03月05日(月) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・フィリーズレビュー
・アンチュラス
「前走(阪神JF5着)は道中うまく折り合ってスムーズな競馬でしたが、結果的に内は伸びない馬場で、思ったよりも弾けませんでした。それでも大きくは負けていませんし、力があることを再確認しました。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。落ち着きがありますし、いい雰囲気ですよ。この条件は一度勝っていますし、1400mは合っていると思うので楽しみです」(安田調教師)

・サトノジョリー
「前走(500万下1着)は前半流れてくれてこの馬にはいい展開でしたが、それにしてもいい脚でした。デビューからの芝3戦は展開も向きませんでしたが、ラストの脚は確実でしたからね。この中間も順調に調整できていますし、状態はいいですね。重賞の流れのほうが折り合いもつくでしょうし、ここでどんな脚を使えるか楽しみです」(松田国調教師)

・ファインチョイス
「前走(阪神JF11着)は好スタートがアダになったようで、思ったよりも行きたがってしまいました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせて、ここを目標に順調に調整しています。馬体もふっくら見せていますし、追い切りの動きも上々。条件的にも良さそうですから、いい競馬を期待しています」(鳴海調教助手)

・ラシンティランテ
「前走(フェアリーS6着)は敗れたとはいえ、勝ち馬とは0秒1差。道中は折り合っていたし、収穫のあるレースでした。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、2月半ばに帰厩し、ここを目標に順調に乗り込んでいます。追い切りの動きを見ていても、力は出せる仕上がりだと思います。この距離なら折り合いも大丈夫でしょうし、ここで桜花賞の権利を確保したいですね」(友道調教師)

・レッドクラウディア
「前走(樅の木賞1着)は確実に2勝目と思って小倉に行きましたが、期待どおりしっかり勝ってくれました。その後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。ダートで2勝したけれど、初戦3着に敗れたレースは芝がどうこうよりも1800mという距離が影響したように思うし、この距離なら芝でも力を出せると思います」(石坂調教師)

◆日曜中山11R・中山牝馬S
・イタリアンレッド
「前走(エリザベス女王杯9着)は申し分のない仕上がりだったけど、GIでスタンド前発走ということもあって、カーッとしてしまったみたい。前半力んで走っていたこともあって力を出せませんでしたね。レース後は放牧に出してしっかりと休養させました。帰厩後も順調ですよ。まずまず力の出せる状態にあると思います」(石坂調教師)

・ドナウブルー
「前走(京都牝馬S1着)は格上挑戦の形だったけれど、ここにきて精神面もどっしりしてきたし、期待していました。いい勝ち方ができましたね。レース後は2週間ほどの短期放牧を挟んで、ここを目標に調整してきました。順調に乗り込めているし、体調も問題ありません。輸送がある分少し体重は減るかもしれないが、先々は大きいところを考えている馬だし、いい結果を期待したいですね」(石坂調教師)

・ブロードストリート
「前走(小倉大賞典5着)はゲートでアオり気味だったが、最後は牡馬相手によく差を詰めているし、力は出せたと思います。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に2月半ばに帰厩。順調に乗り込めていますよ。中山コースは初めてですが、これまでいろんな舞台を踏んできている馬だし、コース形態は合っていると思います」(田代調教助手)

・レディアルバローザ
「前走(京都牝馬S6着)は4コーナーでごちゃついた分、スムーズさを欠いてしまったレースでした。レース後は特に疲れもなく、順調に乗り込めています。1週前追い切りには福永騎手に跨がってもらいましたが、いい感触を掴んでくれたみたいですよ。中山コースは初めてですが、問題なく対応してくれると思いますし、状態もいいので期待しています」(笹田調教師)

【美浦トラックマン情報】
◆日曜阪神11R・フィリーズレビュー
・アイムユアーズ
 2月に入って調教を再開。徐々にピッチを上げ、先週はウッドチップでアルフレードと併せて68.3-38.8秒。2馬身先行したとはいえ、こちらは持ったままで相手を待つ格好で楽々と併入。走る気満々な姿に久々感はまったくなく、状態・気持ちともに臨戦態勢が整っている。新馬戦の3着を除けば、2勝2着2回。脚質に幅があり、どの位置からでも伸びて来る末脚は強力な武器。状態に不安もなく、桜花賞に向けても取りこぼせない一戦になる。

◆日曜中山11R・中山牝馬S
・ホエールキャプチャ
 2月1日から時計を出し始め、1か月間入念な乗り込み。2週前にコースで強く追ったことで、馬体はほぼ仕上がった感。1週前は新コンビの横山典騎手が跨り、馬なりで49秒台の好時計をマーク。稽古駆けする馬とはいえ、素軽さ満点で絶好の動きを見せた。重さはまったく感じないし、気性的にも久々を苦にしない馬。いきなり力を出せそうだ。GIで好走してきた能力は、ここでは1枚上手だ。

・コスモネモシン
 前走の京都牝Sは7着と惨敗。「やはり神経質な牝馬。直前の輸送が影響していたのだろう」と清水英調教師。しかしダメージはまったくなく、その後はこのレースを目標に追い日ごとに時計をマーク。1週前には単走で5ハロン63秒台を軽々とマークしてしまうのだから、体調に問題があるはずがない。「この馬に重賞を取らせれば、私の役目は終わり」と師が言うように、ここは狙いすました中山の牝馬重賞。条件的にはベストに近く、稽古どおりならアッサリのシーンも。

・スピードリッパー
 秋華賞以来5か月ぶりの実戦。2月に美浦で調教を再開してからは計6本の追い切りを消化。特に2月22日に坂路で4F51.4-3F37.7秒をマークしてから、動きに鋭さが加わり、本来の切れも戻ってきた。1週前追いは、2月29日にウッドで併せ馬。1000万条件ブルームーンピサを追走から持ったまま併入の内容だが、ラスト1Fは重心が沈み抜群の推進力を見せた。5F71.8-3F39.7-1F12.5秒と時計面では平凡ながら、中間入念に乗り込んでおり、息持ちは十分に整っている。昨秋の2戦が不本意な結果となっているが、中山コースは昨年1月のフェアリーS2着の実績があり、一瞬の切れ味が生きる展開も歓迎。スタートさえ互角に出れば早め先頭から踏ん張り切るチャンス。

・アニメイトバイオ
 前走のエリザベス女王杯。いつもは道中脚をタメて直線の差し脚を身上としている馬が積極的に勝ちに行く先行策。しかし、それが裏目に出て直線失速。自分の競馬ではなかっただけに参考外のレース。今回はひと息入ったが、6Fから長目の調教を2本消化して1週間前の追い切りは、終いビシッと追って6F84.4-上がり37.8秒。この馬がこれだけ終い強く追うことはめずらしく、万全を期しての出走。初戦から狙い打ち。

◆土曜中山11R・アネモネS
・パララサルー
 日曜日は坂路、水曜日には馬場追いのパターンで、この中間も入念な乗り込みを消化。1週前はポリトラックで1.2秒先行させたランブイエ(古馬500万)を手綱を押さえたまま捕まえ、68.3-38.9秒。バネを利かせた脚さばきは鋭さ満点。落ち着きもあり、一戦ごとの成長ぶりが目立っている。 2連勝はいずれも中山マイルを直線だけでごぼう抜き、1頭だけ違う次元の伸び脚を見せての圧勝劇。条件・状態ともに不安材料はなく、勝って桜花賞行きを決める。

・トーセンベニザクラ
 前走のフェアリーS。直前の調教で6F83.4ー上がり39.7秒をウッドで計示したにも関わらず、馬体減りもなく充実一途を感じさせた。レースでも中団から直線一気に弾けて快勝と精神面での成長も見せた。1週前の追い切りはウッドコースで500万のジョンブルクリスを5Fから3馬身ほど追走。それでもゴール前でビシッと追われると瞬時に反応してアッという間に4馬身突き放した。さらに終いの瞬発力に磨きをかける稽古。2連勝濃厚。

◆日曜中山10R・東風S
・アプリコットフィズ
 3週前に49秒台の時計を出しており、先々週、先週はサッと流した程度だが、それでも51秒台をマーク。キビキビした伸び脚で動きに重さなし。気合いも乗って状態面の不安はなさそうだ。東京コースに良績が集中している馬だが、フィフスペトルに迫ったオータムハンデのレースぶりなら、中山も不安なし。細化すると走らなくなる馬。リフレッシュした今回が狙い目。

・ホッカイカンティ
 1月のニューイヤーS以来で2か月レース間隔が空いたが、2月8日、15日、22日、26日、そして3月1日の1週前追いと中間は計5本の追い切りを消化。1日はポリトラックに入り障害馬を相手に併せ馬。5F標で1.8秒追走から、ラスト1F一気に抜き去って逆に1.3秒先着。相手が走らなかったにしても、1Fを11.9秒で駆け抜けたあたりはキッチリ仕上がってきている証。前2走は太めが絞れず惨敗が続いたが、適距離1600戦、少し上がり時計がかかる馬場コンディションを考えると、本来の好位差し脚質から抜け出すチャンス。

◆土曜中京12R・刈谷特別
・サンマルヘイロー
 この中京を目標に立て直して馬体はキッチリ。いつもと同じように、坂路と北馬場併用の乗り込みだが、1週前には終い重点とはいえ、ラスト1ハロン11秒台を楽々とマーク。本来のスピード感が完全に戻っている。中山でも好走例があるとおり、坂を苦にするタイプではなく、1000万2着の実績がある馬で本未の能力も互角以上の評価。むしろ久々のほうが良い「前向きさ」があり、初戦から好結果が期待てきる。

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美浦・栗東トレセンから重賞出走馬を中心に陣営の談話、中間の動きをレポート

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